黒渕さんは経済学部の出身です。なぜIT企業であるDALへ就職しようと思ったのですか?
正直に言うと、ITにものすごく興味があったというわけではないんです。知識に関しても、情報処理の授業に参加したことがある、ぐらいのもので。なので、就活当初は幅広い業界・企業を見るようにしていましたね。ただ、いろんな企業の説明会や面接に参加していく中で、弊社の社員は特に仕事に対するモチベーションが高く、学生の自分から見てもとても格好良く見えたんですよ。若手であっても積極的に裁量ある仕事を任せてもらえるという話もあり、知識や経験はないけど挑戦してみようと思い、入社しました。
2006年頃に一度退職をし、2010年にDALに再入社をされています。どういった経緯だったのでしょうか?
DALに不満があって退職をしたわけではありません。むしろ不満があったのは、自分自身に対してです。それまではずっと開発に携わっていましたが、どこか自分自身に行き詰まりを感じる部分もあり……。一度開発を離れ、営業やマーケティングのような仕事も経験してみようと思い、転職したんです。そうして4年ほど別の会社でプリセールスやコンサルのような仕事をしていたのですが、その間もDALのメンバーとは定期的にコミュニケーションを取っていました。その後、現在の主力製品のひとつであるRACCOONの開発がスタートするのをきっかけにお声がけいただき、DALへと戻ってきたのです。