我々データ・アプリケーションは、これまでEDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)のソフトウェア開発で実績を重ね、国内におけるマーケットリーダーとして大きく成長を遂げてきました。そして、このEDI事業で培った技術力をもとに、近年はデータ・インテグレーションの領域に挑んでいます。分散化する企業内外のシステム間のデータ連携・変換・加工・活用などを行うソリューションを通して、企業のDXを支援し、イノベーションを生み出す力になることを掲げています。これを実現する製品の企画開発が、いま私が率いる技術本部の最重要テーマです。
データ・インテグレーション領域における現在の主力製品は、データ連携基盤である“ACMS Apex”と、データ・ハンドリング基盤である“RACCOON”です。データ連携のためのソリューションは他社も提供していますが、ACMS ApexはWeb APIをいち早く搭載し、社外ともさまざまな形式や規格のデータをシームレスに連携できることが大きな特徴です。さらに、IoTデバイスから絶えず送られる、紙吹雪のような膨大なデータにも耐えうる連携基盤を有しており、こうした性能が評価されて大手企業を中心に導入が進んでいます。また、データ・ハンドリング基盤であるRACCOONは、複数の入出力ファイルを扱い、データ抽出、変換、加工をノンプログラミングで実現する開発現場のためのソフトウェアです。システム間連携が容易になり、データのやり取りや共有がスムーズに実行できるとともに、さまざまなシステムやフォーマットに対応してデータ変換や加工を自動化できます。こちらも、ACMS Apexと組み合わせてデータ・インテグレーションを強化するツールとして高く評価されています。