私は現在、データ・アプリケーションの経営企画に携わり、経営計画立案・予実管理から資本政策、株主政策、IR、さらにはM&Aまで幅広く手がけています。当社は、長らくEDIパッケージで業界トップシェアを獲得し、この市場においては名前が知られています。近年はデータ・インテグレーション市場に進出し、この分野でもトップを狙おうとしていますが、これまでの実績から業界内では“データ・アプリケーション=EDI”という印象が非常に強く、それが新市場攻略の障害となっている面もあります。こうした企業イメージを変え、データ・インテグレーションに強い企業としての認知を高めていくため、広報・IRなどを通して積極的に社会へ情報を発信し、企業価値を向上させていく取り組みを繰り広げています。
また、データ・インテグレーション市場において確固たる地位を築いていくために、当社製品の普及につながるアライアンス戦略の立案実行も、私に課せられた重要な使命の一つです。2021年からスタートしている株式会社テクノスジャパンとの業務提携も、私が主導してまとめ上げたものです。テクノスジャパンは、ERPパッケージのインプリメントで実力を誇るベンダーであり、企業間取引の注文決済業務を効率化するプラットフォームを展開しています。これを当社のデータ連携基盤であるACMS Apexと協調させ、データ活用によるDX推進のためのソリューションを提供しようというもので、すでに実績も上がってきています。こうしたアライアンス案件も含めて、M&A案件は水面下でいくつも検討を進めています。