データ・インテグレーションに対する企業の関心は高まっています。しかし、導入に向けてはハードルがいくつもあり、それらを乗り越えなければなりません。たとえば、お客様から寄せられる「すでにシステム間のデータ連携はできているので喫緊の課題ではない」「データ連携によってもたらされるメリットがよくわからない」といった声に対して、今後のDX推進などを見据えてデータ連携基盤を構築する意義や価値を啓蒙し、当社の製品導入を図っていくことが私に課せられたミッションです。具体的には、データ・インテグレーションのコンサルティングを担い、お客様のもとに赴いてデータ連携に関する課題を把握し、その解決策を提案しています。
一例を挙げると、グローバルで事業を展開されている企業のなかには、海外子会社の管理に課題があり、現地の予実データの把握に苦労されているケースも見受けられます。そうしたお客様に、容易にデータ連携ができるソリューションを提案し、日次で海外子会社の業績を見える化して迅速な経営判断ができる環境を提案することができます。また、国内で複数の工場を抱えるメーカーのお客様においては、工場ごとに最適化されて運用していたシステムのデータ連携を提案できます。このような連携を行うと、万が一の災害時に、ある工場が被災してダウンしても、他の工場で代替生産できるようにデータを共通化することができ、あわせて工場間でデータ連携させることで生産の自由度を高め、データを集約・分析することで歩留まりの改善につながることが考えられます。当社のデータ連携基盤であるACMS Apexを導入することで、こういった課題を解決することがコンサルティングの醍醐味だと考え、日々奮闘しています。