EDIパッケージでは国内トップベンダーであるデータ・アプリケーション。しかし、この領域を究めるだけでは、未来に向けて飛躍的な成長は望めない。そうした問題意識のもと、当社ではかねてより、新たな事業の可能性を模索してきた。2020年には、NP開発室の前身である「技術探求室」が発足。その立ち上げ時から参加しているメンバーの一人が内藤だ。
「データ・アプリケーションの新たな柱となるような事業を、先進技術をベースにして企画開発していくことが、このチームに課せられたミッションでした。最初は、当社が展開しているデータ連携ビジネスともつながるiPaaS(Integration Platform as a Service)に注目し、このテーマで新事業を検討していましたが、既存事業を拡張する方向性に変更。そこで、いったんゼロベースにして、新たなサービスを創るのならば『身近なところで困っていること』を起点とし、自分たちも使いたいと思えるようなもののほうが、開発への社内の意欲も高まると考え、このPlacul(プラカル)に辿り着いたのです。」
Placulは、職場環境のデジタルシフトをより良いものにするための「ワークハブ」という新しい仕組みだ。Placulによってチームコラボレーション(協働)方法が変化し、社員が自律・成長すると同時に、組織とビジネスが発展する。それを、当社が得意とするパッケージ型ではなく、敢えてSaaSで提供して新たな知見を獲得していこうという方針が掲げられ、内藤がこのプロジェクトを率いることになった。