NTT東西による固定電話のIP網化を受け、
各業界団体が推奨するインターネットEDIをご紹介します。
企業・銀行相互間のオンラインデータ交換で使用する標準通信プロトコルとして、全銀協標準通信プロトコル(以下「全銀プロトコル」)を制定。 IP網移行後も、全銀プロトコル(ベーシック手順・TCP/IP手順)を継続して利用する場合、「インターネットに対応した全銀プロトコル(正式名称:全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網))」への移行を促しています。
なお、2023年12月末をもって、全銀ベーシック手順、全銀TCP/IP手順(従来の適用回線を経由するケースのみ)のサポート終了を発表しています。
流通業界で広く使われているEDIの方式(J手順:JCA手順)に変わる、インターネットを利用したEDI標準が、2007年4月に公開された流通BMS※1(流通ビジネスメッセージ標準)です。 流通BMSを製(メーカー)・配(卸)・販(小売)三層間の取引で利用することにより、情報連携がスムーズになり、業務の効率化やコスト削減など消費者にメリットを提供できると期待されています。
2021年にインボイス(適格請求書等保存方式)対応メッセージ公開予定です。
FINET接続用通信手順としての全銀TCP/IP手順サポート終了
インターネットEDIへの移行を強く推進
データフォーマットは現状フォーマットをそのまま利用
参考:https://www.finet.co.jp/information/tcpip.html
PLANET接続用通信手順としての全銀TCP/IP手順サポート終了
移行対象インターネットEDIプロトコルは次の2つ
参考:https://www.planet-van.co.jp/shiru/vanvan/vol125/topics.html
※1 BMS: Business Message Standards「流通ビジネスメッセージ標準」および「流通BMS」は、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。
2018年度ECALGAセミナー(2018年5月24日)にて、インターネットEDIのebXML MS3.0手順(以下ebMS手順)への移行を推奨することを決定しています。
第27回 CEDI/ITフォーラム(2018年5月22日)にて、JPCA方式に係る通信手順についてインターネットに対応した全銀プロトコル(正式名称:全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網))を移行対象通信手順とすることを決定しています。
参考:https://www.jpca.or.jp/cedi/event/pdf/Corresponding_basic_policy.pdf
JISA(情報サービス産業協会)EDI-TFとして、固定電話網のIP網移行によるEDIへの影響と対策(第3回)(2018年5月17日 / 2018年6月7日)にて、固定電話のIP網への移行によるEDIへの影響を最小限にすることを目的に、ガイドラインを公開しています。また、2019年7月より EDI-TF の継承組織として、インターネットEDI普及推進協議会(JiEDIA)を設立し普及推進活動を進めています。
※ JiEDIA:旧JISA(情報サービス産業協会)EDI-TF
2014年よりそれまでの利用EDIプロトコルであった全銀TCP/IP手順からインターネットEDIへの移行を開始しています。
「@MD-Net VANサービス」へ接続する際には、推奨手順にある3種類のEDIプロトコルから選択することになります。
参考:https://www.md-net.net/global-image/units/upfiles/download/EDI_VAN_IntroManual_20171025.pdf
インターネットEDIへの移行を開始しており、会員企業(製薬企業、医薬品卸企業)を対象に、「INSネット終了説明会」を2019年08月21日(東京)、2019年08月28日(大阪)に開催しました。
全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)への移行を推奨しており、移行完了の期限を「2022年末」としています。
参考:https://www.jisf.or.jp/steeledi/download/documents/EDI_taiou_houshin_1_1.pdf
製品名 | ![]() |
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流通(流通BMS) | ● | ● | ●※2 | - |
IT/エレクトロニクス | ● | ● | ● | - |
化学(石油化学) | ● | ● | ● | ● |
医療機器(MD-Net) | ● | ● | ●※2 | - |
医薬品(JD-NET) | ● | ● | - | ●※3 |
鉄鋼(鉄鋼EDI) | ● | ● | ● | ● |
ADP※1 | ● | ● | ● | ● |
広域IP網版※4 | ● | ● | ● | ● |
ZEDI | ● | ● | ● | - |
※1 AnserDATAPORT接続は、Connecure接続が対象※2 流通BMSとしては「JX手順」に対応。 MD-Netとしては「ebXML MS 3.0 手順、JX手順」に対応※3 全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)のみ対応※4 広域IP網版:全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)
AnserDATAPORTのご利用には、金融機関へのAnserDATAPORTのお申し込みと、NTTデータへのConnecureのお申し込みが必要となります。
(※1 伝送代行事業者をご利用の企業様は除きます。)
AnserDATAPORTへの切り替えには最大5か月かかりますので、2023年12月からAnserDATAPORTをご利用開始される場合、6月末までにConnecureのお申し込みが必要となります。7月以降にConnecureのお申込みをされますと、ご希望のタイミングでの回線敷設が難しくなる可能性もございますので、ご注意ください。AnserDATAPORTのお申込みについての詳細は個別に金融機関へお問い合わせください。
●eBサービスNAVI
https://eb-transformation.com/
●AnserDATAPORTとConnecureに移行する際の詳細な切替スケジュール
https://eb-transformation.com/leadtime/#a
●Connecure敷設ご要望確認フォーム
https://www.adp.ne.jp/contact/lconnecure/
●Connecureに関する質問・相談
http://nws.jp.nttdata.com/connecure/faq.html