
クラウド型データ連携プラットフォーム(iPaaS)
1 はじめに
- 1.1 文書の目的
本書は、株式会社データ・アプリケーション(以下「当社」といいます。)が提供するセルフ運用型クラウドサービス「ACMS Cloud」の利用規約である「ACMS Cloud利用規約」から参照される文書であり、利用者がACMS Cloudの内容を正しく理解できるよう、ACMS Cloudの仕様について記載しています。当社は本書の基準を満たすよう、商業的に合理的な努力をもってACMS Cloudを提供します。
- 1.2 適用範囲
本仕様は、ACMS Cloudが提供する機能・サービス・その他関連ツールに適用されます。
- 1.3 関連ドキュメント
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2 サービス概要
- 2.1 サービス名称
ACMS Cloud(エーシーエムエス クラウド)
- 2.2 サービス概要
ACMS Cloudは、EDI × iPaaS を実現する、クラウド型データ連携プラットフォームです。企業内での迅速な意思決定に必要な情報連携や取引先との取引データの連携をシームレスかつスピーディに実現します。
機能の詳細は「3.1提供機能一覧」を参照してください。

- 2.3 提供形態
ACMS Cloudは、リソース共用型のクラウドサービスとして当社が提供するコンピューティングリソースおよびソフトウェアをWebアプリケーションとして提供し、利用者はWebブラウザを介して利用することができます。
- 2.4 提供範囲
ACMS Cloudは日本国内の利用を前提としており、画面表示、マニュアル、契約書、サポート等はすべて日本語で提供します。
日本国外からACMS Cloudへのアクセスは可能ですが、通信環境により正常に動作しない場合があります。
また、日本国外からACMS Cloudにアクセスする場合、当該国・地域の関係法令等の遵守はお客様の責任とします。
- 2.5 サービス開始日
サービス提供開始日:2025年11月28日
3 提供機能
- 3.1 提供機能一覧
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- 3.2 利用条件
- 3.2.1 サービス提供時間
24時間365日(計画的サービス停止(3.2.2)および障害時のサービス停止(3.2.3)の時間は除きます。)
- 3.2.2 計画的サービス停止
安定したサービスを継続的に提供するために、定期的にメンテナンスを実施いたします。メンテナンス中は、サービスは利用できません。詳しい日程は、メンテナンスカレンダー(https://community.dal.co.jp/s/article/MK-acmscloud-maintenance)を参照してください。
- 3.2.3 障害時のサービス停止
障害等が発生した場合、緊急メンテナンスを実施する場合があります。その場合、サービスは利用できません。
- 3.2.4 データ量制限
リソース共用型のサービスのため、下記上限を目安としてご利用ください。
1タスク当たりのデータ量上限目安(データ変換なし):20MB
1タスク当たりのデータ量上限目安(データ変換あり):10MB
1契約(当社とお客様との間のACMS Cloudに係る利用契約1契約を指します。以下同様です。)当たりに割り当てられるストレージの総データ量上限目安:10GB
- 3.2.5 利用者数制限
1契約当たりの利用者数制限:最大10名(ルート管理者1名を含みます。)
- 3.2.6 通信の同時接続による影響
ACMS Cloudは、複数のお客様間でコンピューティングリソース(サーバー、ストレージ、ネットワーク等)を共用するマルチテナント方式で提供されています。当社は適切なリソース配分と分離管理を行っておりますが、同一物理基盤上で複数のお客様の実行タスクが稼働する特性上、他のお客様の利用状況によってはパフォーマンスが変動する場合があります。大規模な処理や安定した専有リソースが必要な場合は、ご相談ください。
なお、共用リソース環境下でも、お客様のデータは論理的に分離され、セキュリティは担保されています。
- 3.2.7 推奨利用環境
ACMS Cloudは、下記の推奨環境を満たす環境でのご利用を前提としています。
推奨環境(https://www.dal.co.jp/products/di/acmscloud/require.html)
- 3.3 データ管理
- 3.3.1 データ保管
サービス内に蓄積されるデータ(お客様の業務上の文書、画像、その他データ等)はタスクに紐づけて管理され、すべて暗号化方式AES 128で暗号化されデータストアに保管されます。
お客様がサービス内で登録する管理情報(利用規約に定義するものをいいます。以下同様です。)はデータベース内に登録されます。
- 3.3.2 バックアップ
サービス内で処理されるタスクに紐づくデータは、常時二重化されたデータストア内に保存されます。
お客様の履歴情報(利用規約に定義するものをいいます。以下同様です。)は、クラウドストレージにバックアップを作成しています。
- 3.3.3 保管期間
履歴情報やタスク(データ)の保存期間は以下のとおりです。
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※1 タスクの未完了:完了、強制完了以外の処理待、リトライ待、障害等の状態
※2 予定の未完了:完了以外の未実行、実行中、中止等の状態
- 3.4 アクセス管理
- 3.4.1 認証方式
利用者の認証については、アカウントID・パスワード(知識要素)の入力とメールアドレス(所持要素)にパスコードを送り入力を求める二要素認証を採用しています。なお、同一のアカウントIDを用いて、複数のブラウザから同時に本サービスを利用することはできません。
- 3.4.2 ロールと機能
利用者にはロールが割り当てられ、ロールにはルート管理者・管理者・運用者があり、それぞれで利用できる機能が定められています。
- 3.5 テナント管理
ACMS Cloud内では1契約毎に1つのテナントとして管理され、このテナントの単位でアカウント管理、アクセス制御、データや管理情報の論理的分離、セキュリティの確保、契約プランと利用量の管理、監査ログ等の履歴情報の記録を行っています。
- 3.6 可用性
ACMS Cloudは、信頼性・安定性・継続性を考慮し、すべての管理リソースを複数のサーバーを利用してHA(High Availability)構成で稼働させることでお客様がいつでもサービスにアクセスできる状態を維持しています。なお、拠点(リージョン)を分けた障害(DR:Disaster Recovery)対策は施していません。
- 3.7 サービス稼働率
99.5%のサービス稼働率※1を目標に運用しています。
※1 サービス稼働率=サービス稼働時間※2÷サービス提供時間※3
※2 サービス稼働時間=サービス提供時間※3-サービス停止時間※4
※3 サービス提供時間:特定月でのサービスの提供可能な時間(例:2025年4月の場合、30日×24時間=720時間)
※4 サービス停止時間:特定月でのサービスの停止時間(計画的サービス停止 、OCIの障害停止を除き障害等によりサービスが利用できなかった時間)
- 3.8 通信の暗号化と秘密保持の対策
ACMS Cloudでは、通信の秘密を確実に保護するため、すべての通信経路において強固な暗号化技術を適用しています。主要プロトコルごとの暗号化仕様は以下のとおりです。
- ① AS2 / ebXML MS 2.0 / JX手順 / 全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)
TLSバージョン:
TLS 1.3, TLS 1.2
主な暗号スイート:
AES-GCM:TLS_AES_256_GCM_SHA384, TLS_AES_128_GCM_SHA256
CHACHA20:TLS_CHACHA20_POLY1305_SHA256
ECDHE/ECDSA/RSA/DSA等を用いた暗号スイート(GCM/CBC)
RSAベースの暗号スイートを含みます
- ② SFTP(アプリケーションプロトコル)
使用プロトコル:SSH-2(SFTPバージョン3)
鍵交換方式:Diffie-Hellman Group Exchange SHA-256 等
暗号化方式:AES-256-CTR 等
認証方式:公開鍵認証またはパスワード認証
- ③ Web APIクライアント
TLSバージョン:
TLS 1.3, TLS 1.2
主な暗号スイート:
AES-GCM:TLS_AES_256_GCM_SHA384, TLS_AES_128_GCM_SHA256
CHACHA20:TLS_CHACHA20_POLY1305_SHA256
ECDHE/ECDSA/RSA/DSA等を用いた暗号スイート(GCM/CBC)
RSAベースの暗号スイートを含みます
認証方式:
Basic認証、APIキー認証、クライアント証明書、OAuth 2.0
OAuth 2.0認可フロー:
パスワードフロー
クライアント資格情報フロー
リフレッシュトークンフロー
JWTアサーションフロー
通信内容の保護:
全通信はTLSにより暗号化され、通信経路上の盗聴・改ざんを防止
メッセージ認証コード(MAC):
HMAC-SHA-2系などを採用
- ACMS Cloudは、情報セキュリティ基本方針およびプライバシーポリシーに基づき、通信の秘密保持に万全を期しております。
4 サポート
- 4.1 情報通知
- 4.1.1 通知内容
サービスのアップデート(最新版に関する情報)やメンテナンス、障害情報を速やかに通知します。
- 4.1.2 通知手段
情報通知は、ACMS Cloudのお知らせ画面に掲載されます。掲載後速やかに利用者にメールで も通知されます。
※メール通知先はACMS Cloudアカウントに紐づくメールアドレス宛
- 4.2 問い合わせ窓口(カスタマー・サポート)
- 4.2.1 問い合わせ先
当社がカスタマー・サポート・サービスを提供するお客様は、ACMS Cloudのお問い合わせ画面からお問い合わせください。
当社のパートナー等がカスタマー・サポート・サービスを提供するお客様は、当該パートナー等が指定する方法でお問い合わせください。
- 4.2.2 問い合わせ対応時間・サポート内容
当社がカスタマー・サポート・サービスを提供するお客様は、サービスの問い合わせ時間およびサポート内容については下記を参照してください。
・カスタマー・サポート・サービス約款(ACMS Cloud)
https://www.dal.co.jp/products/support/css/cloud.html
当社のパートナー等がカスタマー・サポート・サービスを提供するお客様は、当該パートナー等が定める内容を参照してください。
- 4.2.3 対応言語
日本語のみ
5 障害対応
- 5.1 障害対応の概要
常時サービスの状況を監視し、サーバー障害を検知した場合は障害対応マニュアルに沿って対応します。対応の状況や障害原因報告は通知手段を用いてご連絡します。
6 情報セキュリティ
- 6.1 基本方針
情報セキュリティ基本方針は、以下に掲載しています。
https://www.dal.co.jp/security/
7 データセンター設備
- 7.1 データセンター
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)
- 7.2 データセンターの立地・配置
日本
- 7.3 データセンターのファシリティ
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)の設備に準じます。
公開日:2025年10月31日
