Release Notesリリースノート
RACCOON V2.7.0 リリースノート情報 2024/11/29
トピックス
- 新たなデータベースをサポート - データベースフォーマット/データベース検索
以下のデータベースへの接続が可能になりました。
- PostgreSQL 16
- EDB 16
[注] PostgreSQL(Open source database supported by EDB)のみサポートします
- Fujitsu Enterprise Postgres 15
- IBM Db2 for i 7.5
- Symfoware Server V12a(V12.8)(PostgreSQL オープンインタフェース)
- MySQL 8.4
- 高度な検索と置換機能のスクリプト作成に対話形式を追加 - Developer Studio
高度な検索と置換における、検索および置換のスクリプトを対話形式を利用して作成できるようになりました。
対話形式で検索の要素や条件を指定しながら進められ、簡単にスクリプトを生成することができます。
新機能
- 新たなデータベースをサポート - データベースフォーマット/データベース検索
以下のデータベースへの接続が可能になりました。
- PostgreSQL 16
- EDB 16
[注] PostgreSQL(Open source database supported by EDB)のみサポートします
- Fujitsu Enterprise Postgres 15
- IBM Db2 for i 7.5
- Symfoware Server V12a(V12.8)(PostgreSQL オープンインタフェース)
- MySQL 8.4
- 新たにウェブサービス接続をサポート - シンタックス
以下のウェブサービスへの接続をサポートしました。標準SQLを利用してウェブサービスからデータを抽出すること、ウェブサービスへのデータを更新することが可能となり、より容易なデータ連携を実現します。
- マージ結合の結合条件として不等号を追加 - 特殊処理ジョイン
特殊処理ジョインにおいて、[対象/条件式/結合アルゴリズム]設定の値が「マージ結合(昇順データ)」もしくは「マージ結合(降順データ)」の場合に、[対象/条件式/条件/比較演算子]設定の値として不等号(「>」「>=」「<」「<=」)を指定できるようになりました。
- 月末日を返す関数の追加 - 標準関数
日付型、日付時刻型オブジェクトの関数に月末日を返す関数を追加しました。
- 高度な検索と置換機能のスクリプト作成に対話形式を追加 - Developer Studio
高度な検索と置換における、検索および置換のスクリプトを対話形式を利用して作成できるようになりました。
対話形式で検索の要素や条件を指定しながら進められ、簡単にスクリプトを生成することができます。
- ポップアウトした編集領域ダイアログに検索と置換機能を追加
スクリプトフィールドからポップアウトした編集領域ダイアログに検索と置換機能を追加しました。
- 以下の方法で利用することができます。
- 右クリックメニューから[検索/置換]を選択する
- Ctrl+Fのショートカットキーを使用する
機能改善
- 設定項目「参照グループノードがNULL」を追加 - 特殊処理ジョイン
マッピングしたデータノードの値を取得した際に、そのデータノードの親グループノードに対応するデータが存在しない場合の振る舞いを選択できるようになりました。
[選択できる振る舞い]
- 例外をスロー(要素取得失敗)
- エラーとして停止
- データノードに空値をセット
- データノードにNULLをセット
- 変換定義設定に準拠
以前のバージョンでの振る舞いは「データノードにNULLをセット」を選択した振る舞い固定となっていました。
「参照グループノードがNULL」の設定は次の条件をすべて満たすときに選択できます。
[条件]
- 設定項目[対象/条件式/不一致のトランザクションを結果に含める]が有効である
- 設定項目[対象/条件式/挿入位置]が「出現順序に準拠」である
「参照グループノードがNULL」の振る舞いは、次の条件をすべて満たすときに実行します。
[条件]
- 取得したいデータノードが特殊処理のサプライヤー構造内のマスター側(対象の子孫に位置するデータノード)にあるデータノードとマッピングしており、かつそのデータノードの親のグループノードとはマッピングしていない
- マッピングしたデータノードの値を取得するときに、そのデータノードの親のグループノードに対応するデータが存在しない
- スクリプト関数の処理速度を向上 - スクリプト
スクリプト関数を呼び出す内部ロジックを見直しました。この対応により、スクリプト関数を利用しているフォーマット変換について処理時間の短縮が期待できます。
- JavaのnullとRACCOONのNULL値の相互変換に対応 - ユーザー定義関数
Javaで作成されたユーザー定義関数と呼び出し元であるRACCOON間で、JavaのnullおよびRACCOONのNULL値の受け渡しが可能になりました。
ユーザー定義関数の戻り値がJavaのnullである場合、RACCOONでは対応する内部データ型のNULL値として扱います。また、ユーザー定義関数のパラメータとしてRACCOONのNULL値を渡した場合、関数内ではJavaのnullが渡されます。戻り値やパラメータの型がリスト型やマップ型の場合、それらの要素の値についても、JavaのnullとRACCOONのNULL値が同様に変換されます。
[注]
ユーザー定義関数の戻り値の型がマップ型の場合、RACCOONではマップのキーにNULL値を許可していません。そのため、ユーザー定義関数内でマップのキーにnullを設定すると、EM-791-003エラーが発生します。
- フォーマット変換の処理速度を向上 - 変換エンジン
以下のフォーマット変換において、変換処理速度が向上しました。
- 固定バイト長格納処理
- EDIFACT抽出処理
- X12抽出処理
- CII抽出処理
- CII格納処理
- マスター側の範囲データ件数が多い場合の処理速度を向上 - 特殊処理ジョイン
特殊処理ジョインの内部ロジックを見直しました。この対応により、以下のすべての条件を満たす場合、フォーマット変換の処理時間が短縮されることが期待できます。
[条件]
- 特殊処理ジョインを使っている定義である
- 特殊処理ジョインのマスター側の範囲に含まれるデータの件数が多い
- メモリ抑制機能で利用する一時ファイルの読み込みまたは書き込みに失敗したことを検知する仕組みの導入 - メモリ抑制
メモリ抑制機能で利用する一時ファイルへの書き込みと読み込みのずれを検知する仕組みを導入しました。ずれを検知した場合は、エラーとして変換を停止します。これにより、読み込みまたは書き込みに失敗したにもかかわらず、変換が正常に終了する状況を回避できるようになりました。
- 日付データの元号名称の先頭に数字の指定を許可 - 日付書式
日付データの元号名称の先頭に数字の指定を許可するように対応しました。元号名称はシステムプロパティファイルを利用して指定できます。
この対応に伴い、日付書式としてゼロを省略可能な書式の右隣りに書式「GEE」もしくは「Gee」を指定した場合に、警告メッセージを出力するようにしました。元号名称を数字から始まる設定とした場合、抽出処理では入力データを解析できずにエラーになり、格納処理では後続の処理が解析できないデータを出力するため、注意を促すことを目的としています。
- 文字列連結の処理速度の向上 - 文字列
文字列データのロジックを見直したことにより、連結処理の速度が向上しました。
以下のいずれかまたは複数の処理が定義された変換時間の短縮が期待されます。また、これらの処理が多く行われるほど、変換時間のさらなる短縮が期待できます。
- スクリプトで文字列連結を行う
- 格納処理 固定文字長でパディング処理を行う
- 格納処理 指定区切り子で[項目情報]-[項目長のチェック]を有効、[最大]を1以上に設定し、最大に満たない分パディング処理を行う
- 特殊処理「構造変換」のユーザーインタフェースの改善 - Developer Studio
特殊処理「構造変換」の設定に関わる以下の機能改善を行いました。
- ノードの連続挿入
「構造変換」設定画面での対象ノード配下へのノード挿入操作を、メッセージ(抽出/格納)画面でのノード挿入操作と同様の機能に改善しました。これにより、連続したノードの挿入が可能となりました。
- 自動マッピング
「構造変換」設定画面で、対象ノード配下へのノードの自動マッピングが可能になりました。
- サプライヤー構造のコピー&ペースト
「構造変換」設定画面で、サプライヤーの構造をコピーし、対象ノード配下にペーストできるようになりました。
- 設定内容を自動的に保存する機能の適用範囲を拡大 - Developer Studio
画面の一覧領域にて、「適用」ボタンを押さずに画面遷移(一覧領域のノード移動、タブ移動、フローへの移動など)を行った際に表示されていた「確定確認」ダイアログを廃止しました。設定内容を変更して画面遷移した場合、変更内容が自動的に保存されるように改善しました。
[改善した設定画面]
- 関数設定(抽出/格納/特殊)
- 変換定義設定
- 外部リソース検索
- スクリプト関数