Release Notesリリースノート
RACCOON V2.4.0 リリースノート情報 2022/02/28
トピックス
- フォーマット変換定義の動作を確認できる変換テスト支援機能を追加
フォーマット変換定義の動作を確認するための変換テスト支援機能を追加しました。
本機能は、指定した抽出処理または特殊処理までの変換をテスト実行することができます。作成途中の変換定義でもテスト実行が可能で、期待する動作となっているかを確認しながら定義の作成を進めることができます。
また、抽出処理のメッセージ構造内に定義されたレコードまたはレコードグループの読み込み件数を限定し、サイズの大きな入力データを途中まで読み込んでテストすることもできます。
テスト実行した結果は、抽出処理では読み込んだデータを、特殊処理では加工したデータをDeveloper Studio上のビューにデータツリーとして表示します。
- for文のサポート - スクリプト
スクリプトの構文としてfor文をサポートしました。繰り返し処理のサポートによりデータベース検索やグループノード検索の結果が複数となる場合の加工処理が容易に記述できるようになりました。
- 内部データ型にリスト型をサポート - 内部データ型
内部データ型として以下のリスト型をサポートしました。
- 文字列リスト型
- 整数リスト型
- 実数リスト型
- 日付リスト型
- 時刻リスト型
- 日付時刻リスト型
- バイナリ列リスト型
- 論理リスト型
新機能
- 新たなJava VMをサポート - Transfer Engine動作環境
以下の環境が使用可能になりました。
- Microsoft Build of OpenJDK 11
- 新たなOSをサポート - Developer Studio動作環境
以下の環境が使用可能になりました。
- Windows 11
- Windows Server 2022
- 新たなデータベースをサポート - データベースフォーマット/データベース検索
以下のデータベースへの接続が可能になりました。
- EDB 10 / 11 / 12 / 13 / 14
- PostgreSQL 14
- フォーマット変換定義の動作を確認できる変換テスト支援機能を追加
フォーマット変換定義の動作を確認するための変換テスト支援機能を追加しました。
本機能は、指定した抽出処理または特殊処理までの変換をテスト実行することができます。作成途中の変換定義でもテスト実行が可能で、期待する動作となっているかを確認しながら定義の作成を進めることができます。
また、抽出処理のメッセージ構造内に定義されたレコードまたはレコードグループの読み込み件数を限定し、サイズの大きな入力データを途中まで読み込んでテストすることもできます。
テスト実行した結果は、抽出処理では読み込んだデータを、特殊処理では加工したデータをDeveloper Studio上のビューにデータツリーとして表示します。
- for文のサポート - スクリプト
スクリプトの構文としてfor文をサポートしました。繰り返し処理のサポートによりデータベース検索やグループノード検索の結果が複数となる場合の加工処理が容易に記述できるようになりました。
- 内部データ型にリスト型をサポート - 内部データ型
内部データ型として以下のリスト型をサポートしました。
- 文字列リスト型
- 整数リスト型
- 実数リスト型
- 日付リスト型
- 時刻リスト型
- 日付時刻リスト型
- バイナリ列リスト型
- 論理リスト型
リスト型のサポートに伴い値を生成する以下の標準関数を追加しました。
- createStringList : 文字列リスト値を生成する
- createIntegerList : 整数リスト値を生成する
- createRealNumberList : 実数リスト値を生成する
- createDateList : 日付リスト値を生成する
- createTimeList : 時刻リスト値を生成する
- createDateTimeList : 日付時刻リスト値を生成する
- createBinaryList : バイナリ列リスト値を生成する
- createBooleanList : 論理リスト値を生成する
リスト値を操作する以下の標準関数を追加しました。
- add(Type element) : 要素を追加する
- add(Type element, Integer index) : 指定位置に要素を追加する
- clear() : 全要素を削除する
- remove(Type element) : 指定した要素を削除する
- removeAt(Integer index) : 指定位置の要素を削除する
- contains(Type element) : 指定した要素が含まれるかを判定する
- indexOf(Type element) : 指定した要素の位置を取得する
- set(Type element, Integer index) : 指定位置の要素を置き換える
- get(Integer index) 指定位置の要素を取得する
- size() : 要素の数を取得する
- isEmptyValue() : 状態が空かどうかを判定する
- isExists() : 状態が存在であるかどうかを判定する
- isNull() : 状態がNULLかどうかを判定する
文字列リスト値を返す文字列型の標準関数を追加しました。
- split(String mark) : 指定文字列で分割した文字列リスト値を取得する
文字列リスト値を引数とするCommand関数を追加しました。
- execute(String command, StringList parameters) : コマンド実行時のパラメータを文字列リスト値で指定する
- スクリプトに空値を表す定数を追加 - スクリプト
値の状態として空値を表す定数をスクリプトで利用できるようになりました。
グローバル変数を定義して空値を表現すること必要がなくなり、条件分岐等での出力が容易に実現できるようになりました。
- 格納処理変数/RACCOONのプロパティファイル/Javaのプロパティファイル/OSの環境変数から変数の値を取得する標準関数を追加 - スクリプト
次の二つの関数を追加しました。
- String Var.getVarOrDefault(String key, String defaultValue)
keyと一致する変数名を以下の順序で検索し値を返す。
一致しない場合はdefaultValueを返す。
- RACCOONのプロパティファイル内の変数設定
- Javaのシステムプロパティ
- OSの環境変数
- String Var.getLoadVariableOrVar(String key)
keyと一致する変数名を以下の順序で検索し値を返す。
- 格納処理変数
- RACCOONのプロパティファイル内の変数設定
- Javaのシステムプロパティ
- OSの環境変数
機能改善
- ユーザー定義関数の終了処理関数の引数で変換結果を受け取れるように拡張
ユーザー定義関数にてアノテーション@UserEndを指定した関数の引数として、変換が成功か否かを受け取れるようにしました。
ユーザー定義関数の終了処理関数内で変換が成功したかどうかを元に処理を分岐することができるようになりました。
変換結果を受け取る引数の利用は任意ですので、引数を受け取らないご利用中のユーザー定義関数には影響ありません。
- [文字領域の検証]での[全角マスク]設定値を2文字までに拡張 - 外部データ型
外部データ型の「基本文字列」と「漢字文字列」で利用可能な[文字領域の検証]で、[全角マスク]に設定可能な文字数を1文字から2文字までに拡張しました。
この改善により、全角文字のマスク文字として半角2文字をセットとすることが可能となります。
- 外部データ型「バック10進数」の符号部の処理を改善 - 外部データ型
外部データ型「バック10進数」の設定で、利用する符号表現を選択できるように拡張しました。「符号なし」と「正と負の符号」のどちらかを指定することで、以下の処理が可能となりました。
- 抽出処理では使用する符号表現のみを許可し、それ以外はエラーとする
- 格納処理では使用する符号表現のみを使って出力する
抽出処理のみ「すべて有効」という選択肢も用意しています。「すべて有効」を指定した場合は、「符号なし」と「正と負の符号」のどちらの符号表現も許可する振る舞いとなります。
- データノードの例外処理の振る舞いとして「NULLをセット」を追加 - 例外処理
抽出処理、格納処理のデータノードの例外処理にの振る舞いとして「NULLをセット」の選択肢を追加しました。
- 組込変数$@NullValueとEnv関数の利用可能箇所を拡張 - スクリプト
組込変数$@NullValueの利用可能なフィールドとして以下を追加しました。
- [変換定義設定]-[グローバル変数]-[値]
- 格納処理-[メッセージ設定]-[格納処理変数]-[値]
Env関数の利用可能なフィールドとして以下を追加しました。
- [変換定義設定]-[グローバル変数]-[値]
- 格納処理-[メッセージ設定]-[格納処理変数]-[値]
- 格納処理-[サプライヤー設定]-[計算内容]
- ライセンス情報の表示にSaaSを追加 - Developer Studio、Transfer Engine
ライセンス情報表示の「Available features」項目に「SaaS」を表示するように改善しました。
RACCOON Standard EditionおよびRACCOON Select Editionで「SaaS」と表示します。
- 特殊処理「構造変換」を利用している場合の処理概要レポートに子孫のデータも出力するように改善 - 処理概要レポート
特殊処理「構造変換」をサプライヤーとして利用している特殊処理がある場合、この特殊処理に対する処理概要レポートの出力は、対応付けている「構造変換」のグループノードの情報だけでした。
この改善により、対応付けているグループノードの子孫のデータも出力するようにしましたので、変換内容の確認が容易になりました。
- 以下の条件を満たす変換定義の改善となります
- 特殊処理「構造変換」を使っている
- 特殊処理「構造変換」をサプライヤーとして利用している特殊処理がある
- [処理概要レポート出力]の設定を有効にする

