Release Notesリリースノート

ACMS Apex 1.9_p10 リリースノート情報 2025/03/31

トピックス

  1. Web APIクライアント - HTTP/2のサポート
    Web APIリクエストアプリケーションからの通信において、新たに以下のHTTPバージョンをサポートしました。
    • HTTP/2
  2. Web APIクライアント - Web運用画面から回線トレース情報を取得できる機能を追加
    Web APIリクエストアプリケーションの回線トレース情報を、ジョブタスクの出力ファイルとしてタスクの詳細画面からダウンロードできるようにしました。

新機能

  1. 新たなJDKをサポート
    以下のJDKが使用可能になりました。
    • Oracle Java SE 21
    • Amazon Corretto OpenJDK 17
    • Microsoft Build of OpenJDK 17
  2. 新たなデータベースをサポート
    以下のデータベースが使用可能になりました。
    • PostgreSQL 16
    • FUJITSU Software Enterprise Postgres 16
    • EDB 16(Open source database supported by EDBのみをサポート)

機能改善

[通信共通]

  1. 通信ユーザーのプロトコルキー重複を許可するプロトコルを指定できるように改善
    着信処理でプロトコルキーが重複している状態の通信ユーザーを使用しようとすると、通信ユーザーを特定できず着信エラーが発生します。
    これを防ぐため、通信ユーザーのプロトコルキー重複を許可するプロトコルを指定できるよう改善しました。
    対象となるプロトコルは以下の通りです。
    • 全銀手順
    • JCA手順
    • FTPサーバー
    • RosettaNet1.1
    • RosettaNet2.0
    • HTTP手順
    • ebXML MS 2.0
    • JX手順サーバー
    • メールEDI
    • AS2
    • ebXML MS 3.0(JEITA)サーバー
    • SFTPサーバー
    • WebAPIサーバー
    以下のプロパティで変更が可能です。
    • comm.user.protocolkey.duplicated.enable
    以下の値が設定可能です。
    • ALL:全てのプロトコルで重複登録を許可する
    • LEGACY:全銀手順とJCA手順のみ重複登録を許可する
    • NONE:全てのプロトコルで重複登録を禁止する

[AS2]

  1. S/MIME形式でのファイル転送時にHTTPヘッダーの値をファイル名として扱う機能を追加
    署名/暗号/圧縮時に使用されるS/MIME形式でのファイル転送時にHTTPヘッダーの値をファイル名として扱う機能を追加しました。
    RFC2183では、Content-Dispositionヘッダーのfilenameパラメータによりボディパートのファイル名を指定することが定められており、S/MIME形式の場合、各MIMEのボディパートのファイル名は各MIMEヘッダーに指定する必要があります。
    一部のAS2環境ではHTTPヘッダーへのファイル名の指定、及び、HTTPヘッダーからファイル名を取得する方法のみに対応していることがあります。
    以下のプロパティキーを設定することで、RFC準拠環境、HTTPヘッダーのみを利用する環境のいずれともファイル転送が可能となります。
    • プロパティキー
      • comm.as2.send.filename.write.httpheader
      • comm.as2.receive.filename.read.httpheader

[ebXML MS 2.0/ebXML MS 3.0(JEITA)]

  1. データ受信速度を改善
    データ受信処理の内部I/Fを効率化し、データ受信速度を改善しました。
    特に、通信ポートと発信ポイント/着信リスナーが異なるノードで稼働している場合のパフォーマンスが改善されます。
    対象の手順は以下の通りです。
    • ebXML MS 2.0(受信)
    • ebXML MS 3.0(クライアント/サーバー)

[SFTP]

  1. ファイル成立タイミングに関する改善
    SFTPサーバーにおいて、クローズ要求(SSH_FXP_CLOSE)受信前に通信が切断された場合に、ファイル成立とする機能を追加しました。
    一部のクライアントでは、正常なファイル転送が完了したことを示すクローズ要求と通信切断をほぼ同時に行うことがあります。
    このような場合、ACMS Apexがクローズ要求よりも先に切断を検知することがあります。
    ファイル成立とするか選択できるようになりました。
    • ファイル不成立(デフォルト挙動)
    • ファイル成立(以下のプロパティで変更が可能)
      • comm.sftp.server.send.commit.before.close.request
      • comm.sftp.server.receive.commit.before.close.request
    [注意事項]
    ファイル成立とする設定にした場合、クライアントからの切断がファイル転送の完了前か後かを判断できないため、クライアントがファイル転送を完全に終了していない場合でも、ACMS Apex上ではファイル成立となることがあります。

[RACCOONアプリケーション]

  1. データハンドリング機能のRACCOONバージョンを更新
    データハンドリング機能RACCOONの変換エンジンとしてACMS Apexに同梱しているRACCOONを以下のバージョンに更新しました。
    • RACCOON V2.7.0
    RACCOON V2.7.0の変更点については、ACMS Apexに同梱されている「RACCOON リリースノート」をご覧ください。
    ※ RACCOON V2.7.0にはRACCOON V2.6.2の対応内容が含まれています。

[Web APIクライアント]

  1. 新たなHTTPバージョンをサポート
    Web APIリクエストアプリケーションからの通信において以下のHTTPバージョンをサポートしました。
    • HTTP/2
    ※ h2(HTTP/2 over TLS)のみ対応。
    ※ ご利用のJDKがTLS拡張のALPNに対応している必要があります。
    ALPN:Application-Layer Protocol Negotiation
    TLS接続時に使用するプロトコルを決定する仕組み。
    クライアントが利用可能なプロトコルを通知し、サーバー側はその中から自身がサポートするプロトコルを選択することで使用するプロトコルを決定します。
  2. 回線トレース情報をWeb運用画面から取得できるように改善
    Web APIリクエストアプリケーションの回線トレース情報を、そのジョブタスクの出力ファイルとしてタスクの詳細画面からダウンロードできるようにしました。
    以下のプロパティで出力有無と、出力時のマスク有無を指定可能です。
    • apl.http.client.output.verification
    • apl.http.client.output.verification.encrypt
    • http.auth.server.output.verification
    • http.auth.server.output.verification.encrypt

[Any変換アプリケーション]

  1. Any変換アプリケーションのAnyTranバージョンを更新
    Any変換アプリケーションの変換エンジンとしてACMS Apexに同梱しているAnyTranを以下のバージョンに更新しました。
    • AnyTran V7.0.0
    AnyTran V7.0.0の変更点については、ACMS Apexに同梱されている「AnyTran リリースノート」をご覧ください。

[スケジューラー]

  1. 定時展開の最大展開日数の改善
    定時展開の展開日数を指定可能にしました。
    以下のプロパティを設定することで、展開日数を3日から15日まで変更できます。
    • scheduler.deploydays
  2. 定時展開の展開時刻に関する改善
    定時展開の展開時刻を拡張しました。
    以下のプロパティを設定することで、展開時刻を00:00から23:59まで変更できます。
    • scheduler.deploytime

[Web運用画面]

  1. 予定の検索条件に関する改善
    予定を検索する際の検索日時のデフォルト条件を当日に改善しました。
    以下のプロパティにより従来の挙動(無期限)に戻すことが可能です。
    • client.search.plan.to.set-for-blank
    [対象画面]
    • 予定一覧画面

[ZEDI連携機能]

  1. ZEDI連携オプションのRACCOON for ZEDI変更
    ZEDI連携機能として以下のRACCOON for ZEDIが使用可能になりました。
    • RACCOON for ZEDI V2.7.0
    これに伴い、ZEDI連携オプションに同梱するRACCOON for ZEDIを上記のバージョンに変更しました。
    なお、本バージョンのZEDI連携機能では、V1.11.0以降のRACCOON for ZEDIをご利用いただけます。

[ISO20022外国送金機能]

  1. ISO20022対応外国送金オプションのRACCOON for ISO20022変更
    ISO20022外国送金機能として以下のRACCOON for ISO20022が使用可能になりました。
    • RACCOON for ISO20022 V2.7.0
    これに伴い、ISO20022対応外国送金オプションに同梱するRACCOON for ISO20022を上記のバージョンに変更しました。
    なお、本バージョンのISO20022外国送金機能では、V1.1.0以降のRACCOON for ISO20022をご利用いただけます。
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