Release Notesリリースノート

ACMS Apex V1.9 リリースノート情報 2024/09/30

トピックス

  1. ISO20022対応外国送金を実装
    外国送金のISO20022対応に必要なXML電文の作成、変換機能とISO20022外国送金の業務管理機能を実装しました。
    これにより、AnserDATAPORTR に通信プロトコル JX手順で接続し、外国送金における新たな国際基準規格であるISO20022に準拠した外国送金業務を実現可能とします。

新機能

  1. ISO20022対応外国送金 - ISO20022外国送金機能の追加
    外国送金のフォーマットにおける新たな国際基準規格であるISO20022に準拠した外国送金業務を、AnserDATAPORTRを介して実現可能とするため、以下の機能に対応しました。
    • XML電文作成、変換機能
      • 外国送金
        • 依頼(pain.001)
        • 照合(mtch.001)
        • 返却(pain.002)
    • 業務管理
      • 状況照会
      • マスター管理
  2. 新たなOSをサポート
    スレーブノードの稼働環境として以下のOSが使用可能になりました。
    • IBM i 7.5
  3. 新たなJDKをサポート
    以下のJDKが使用可能になりました。
    • Red Hat OpenJDK 17(*)
      (*)Red Hat Enterprise Linuxでの利用に限ります。

機能改善

[構成管理]

  1. ノード/プロセス間通信の稼働状況監視機能を追加
    ノード/プロセス間通信が正しく稼働しているかを監視する機能を追加しました。監視中にノード/プロセス間通信の処理が滞っていることを検知し、その状況が一定時間解消しない場合は、ローカルログを出力します。
    ローカルログ出力後の挙動は以下のとおりです。
    • 復旧が見込めない場合は、プロセスを停止します。
    • 処理の遅延が疑われる場合は、プロパティ
      「urgent.hangupProcessTermination=true」の指定があれば、プロセスを停止します。
    プロセスを停止することで、ACMS Apexのプロセス制御による復旧が見込まれるため、プロパティの指定を推奨します。

[通信共通]

  1. 同一通信ユーザー/論理ファイルの同時着信許可の待機時間の拡張
    同一通信ユーザー/論理ファイルの着信許可の判断において、先行の通信が完了するまで一定時間待機しますが、この待機時間を1秒から10秒に拡張しました。
    待機時間が経過した場合は、並列実行数超過として着信を拒否します。
  2. 署名の検証方法に関するACMS B2B/E2Xとの互換性改善
    受信メッセージの署名検証で、受信メッセージの署名に含まれる末端の証明書のみで署名の検証を行う機能を追加しました。
    以下のプロパティで変更が可能です。
    • プロパティキー
      • AS2 : comm.as2.certificate.validate.leaf.only
      • RosettaNet1.1 : comm.rn1.certificate.validate.leaf.only
      • RosettaNet2.0 : comm.rn2.certificate.validate.leaf.only

[HTTP共通]

  1. Basic認証でユーザー/パスワードを複数指定できるように改善
    HTTPサーバーのBasic認証でユーザー/パスワードを複数指定できる機能を追加しました。
    • AS2
    • ebXML MS 2.0
    • JX手順サーバー
    • ebXML MS 3.0 (JEITA)サーバー
    • RosettaNet1.1
    • RosettaNet 2.0
    • HTTP手順
    以下のプロパティで変更が可能です。
    • comm.http.server.basic.multipleusers

[JX手順クライアント]

  1. 連続受信障害時の連続受信回数に関する改善
    連続受信中にConfirmDocumentの送信で障害となった場合に、リトライ処理においてConfirmDocumentの再送を連続受信回数に含めるように改善しました。

[FTP]

  1. オープン方法の設定方法を改善
    FTPクライアントにおいて、通信ユーザーごとにオープン方法(アクティブ/パッシブ)の設定が可能となりました。
  2. ファイル無し応答メッセージと判別する文字列を拡張する機能を追加
    FTPクライアントでファイル無し応答メッセージと判別する文字列を拡張する機能を追加しました。
    プロパティ「comm.ftp.client.nofile.reply.[任意の文字列]」で設定が可能です。
  3. LISTコマンドに対する応答のフォーマットに関するACMS B2B/E2Xとの互換性改善
    FTPサーバーでLISTコマンドに対する応答のフォーマットをACMS B2B/E2Xと同等にする機能を追加しました。
    プロパティ「comm.ftp.server.list.line.format」で変更が可能です。
  4. ログイン障害についてリトライ条件を改善
    FTPクライアントのログイン時に発生する障害について、エラー応答を受信した場合のみ即時障害となるよう改善しました。
    それ以外の障害については一時障害となります。
    本改善に伴い以下のログIDを追加しました。
    • ログID : CFTC118
    • ログレベル : WARNING
    エラー応答を受信した場合はログID「CFTC114」を、それ以外の場合はログID「CTFC118」を出力します。

[FTP/SFTP]

  1. MGETリトライ時のリストコマンド発行有無に関する改善
    FTPクライアント/SFTPクライアントによるMGETでサイズチェックを行う場合、ファイル転送前にリストコマンドを発行してサーバー側のファイル状態を確認します。
    障害発生後のリトライ処理において、これまでは障害前に取得したリストコマンドの結果を再利用していましたが、リトライ時にもリストコマンドを再発行し、ファイル状態を確認する機能を追加しました。
    以下のプロパティで再発行有無の変更が可能です。
    • comm.ftp.client.mget.retry.withlist
    • comm.sftp.client.mget.retry.withlist
  2. MGETで取得する件数を制限可能にする改善
    FTPクライアント/SFTPクライアントによるMGETで大量のファイルを取得する場合、通信タスクの作成中にタイムアウトが発生することがありました。
    タイムアウトが発生しない範囲でファイルを受信するため、一回のMGETで受信するファイル数の上限を設ける機能を追加しました。
    以下のプロパティで受信するファイル数の上限を変更することが可能です。
    • comm.ftp.client.mget.child.tasks.limit
    • comm.sftp.client.mget.child.tasks.limit
    なお、上限を超えるファイルを受信する場合は、後続処理にて新しい通信タスクを作成してください。
    作成方法については製品マニュアルをご参照ください。

[deTrade for Apex]

  1. 自動送受信コマンドによるダウンロード中障害時のデータファイル取扱に関する改善
    自動送受信コマンドを利用したダウンロードにおいて、ダウンロード完了処理のタイミングで障害が発生した場合に、クライアントに保存したデータファイルを自動的に削除するよう改善しました。

[Web APIクライアント]

  1. WebAPIリクエストアプリの回線トレースへのボディ出力機能
    WebAPIリクエストアプリの回線トレースへ、リクエストボディおよびレスポンスボディを出力できるようにしました。
    以下のプロパティで出力有無を指定可能です。
    • apl.http.client.linetrace.outputbody.safety
      デフォルトはリクエストボディ及びレスポンスボディを出力しません。
    • http.auth.server.linetrace.outputbody.safety
      デフォルトはapl.http.client.linetrace.outputbody.safetyの指定に従います。

[RACCOONアプリケーション]

  1. データハンドリング機能の RACCOON バージョンを更新
    データハンドリング機能 RACCOON の変換エンジンとして ACMS Apex に同梱している RACCOON を以下のバージョンに更新しました。
    • RACCOON V2.6.2
    RACCOON V2.6.2 の変更点については、ACMS Apex に同梱されている「RACCOON リリースノート」をご覧ください。
    * RACCOON V2.6.2 には RACCOON V2.6.0.1 の対応内容が含まれます。

[スケジューラー]

  1. 予定実行処理のパフォーマンスを改善
    日付変更に関連する処理を効率化することで、0時に処理する予定について、予定を開始するまでのパフォーマンスを改善しました。

[コマンド]

  1. Statuschangeコマンドにおけるタスクの検索条件に受信後処理状態を追加
    Statuschangeコマンドでタスクを検索する際、検索条件に受信後処理状態を指定できるように改善しました。
    指定できる受信後処理状態は以下の通りです。
    • 未処理
    • 処理済

[ZEDI連携機能]

  1. ZEDI連携オプションの RACCOON for ZEDI 変更
    ZEDI連携機能として以下のRACCOON for ZEDIが使用可能になりました。
    • RACCOON for ZEDI V2.6.2
    これに伴い、ZEDI連携オプションに同梱する RACCOON for ZEDI を上記のバージョンに変更しました。
    なお、本バージョンのZEDI連携機能では、V1.10.0 以降の RACCOON for ZEDI をご利用いただけます。
  2. ZEDI連携オプションに同梱するサーバー証明書の変更
    全銀EDIシステム(ZEDI)のサーバー証明書の入れ替えに伴い、ZEDI連携オプションに同梱する証明書を「DigiCertGlobalRootG2.crt」に変更しました。

[OCRtran]

  1. invoiceAgentおよびSPAブランド統合に伴う表記改善
    OCRtran v1.2.0において、文書活用ソリューション「SPA」「SPA Cloud」が、電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」にブランド統合されたことに伴い、表記を変更しました。

[移行ツール]

  1. ACMS B2B/E2Xの最新バージョン「5.6.0」をサポート
    移行対象元となるACMS B2B/E2Xの最新バージョン「5.6.0」に対応しました。
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