Release Notesリリースノート

ACMS Apex V1.4_p10 リリースノート情報 2020/07/31

トピックス

  1. Web APIクライアント - SAP S/4HANAのREST APIおよびSOAP APIのサポート
    SAP S/4HANAのREST APIおよびSOAP API(Webサービス)に対し、HTTPを用いてリクエストを行う機能をサポートしました。
    これにより、SAP S/4HANAの利用形態:on-premise, PaaS, SaaSに合わせて柔軟に連携することが可能になります。
  2. アプリケーション - データハンドリング機能を実装
    データハンドリング機能「RACCOON」をフローから呼び出せるACMS Apexのアプリケーションとして新たに実装しました。
    Web APIやスケジューラー機能、フロー制御機能などとデータハンドリング機能が連動することで、より高度なデータ連携を可能にします。
  3. OCRtran - SPA Cloud連携機能
    SPA Cloudとの連携モジュールを新たに実装しました。
    ACMS Apexのフローで外部アプリケーションとして呼び出すことで、通信、ファイル監視、スケジュールなどをトリガーにOCR元データのアップロード、OCR結果の受取りが可能になります。

新機能

  1. Web APIクライアント - SAP S/4HANAのREST APIおよびSOAP APIのサポート
    SAP S/4HANAのREST APIおよびSOAP API(Webサービス)に対し、HTTPを用いてリクエストを行う機能をサポートしました。
    これに伴い、リクエストボディに対してフローの入力パラメーターを用いた文字列置換を実施してからリクエストする機能を追加しました。
  2. アプリケーション - データハンドリング機能を実装
    データハンドリング機能「RACCOON」をACMS Apexのフローから呼び出せるアプリケーションとして新たに実装しました。
  3. OCRtran - SPA Cloud連携機能
    SPA Cloudとの連携モジュールを新たに実装しました。
    ACMS Apexのフローで外部アプリケーションとして呼び出すことで、通信、ファイル監視、スケジュールなどをトリガーにOCR元データのアップロード、OCR結果の受取りが可能になります。
  4. 新たなOSをサポート
    マスターノード、オルタネートノード、スレーブノードの稼働環境として以下のOSが使用可能になりました。
    • Windows Server 2019
  5. 新たなクラウドサービスをサポート
    以下のクラウドサービスが使用可能になりました。
    • IBM Cloud
  6. 新たなJDKをサポート
    以下のJDKが使用可能になりました。
    • Red Hat OpenJDK 11(*)
    • Amazon Corretto 11
    • Azul Systems Zulu Enterprise Java 11
    • AdoptOpenJDK 11 OpenJ9(64ビット版のみサポート)
    • AdoptOpenJDK 11 HotSpot(64ビット版のみサポート)
    (*)Red Hat Enterprise Linuxでの利用に限ります。

機能改善

[オーダーマネジャー]

  1. 大量のフロータスクを取消した際のパフォーマンス改善
    同一フローのフロータスクが大量に存在する場合に、当該タスクを取り消した際のパフォーマンスを改善しました。
  2. オーダーマネージャーが障害に変更したタスクにログの情報を設定
    以下の事由によりオーダーマネージャーがタスクの状態を障害に変更する場合に、障害に変更したことを示すログのログユニークIDとログIDをタスクの実行結果に含めるように改善しました。
    • リトライ待
    • リトライオーバーによる障害
    • リソース不整合による即時障害

[通信共通]

  1. 通信の後続処理に任意情報を連携する機能を追加
    ロード時に指定した任意の情報を、通信の後続処理である正常時終了処理、異常時終了処理に連携する機能を追加しました。
    ロード時のパラメーターで以下を指定すると後続処理で参照できます。
    • comm_parameter1 ~ comm_parameter10

[全銀手順]

  1. 相手センター確認コード不正検知時の出力ログに関する改善
    通信ユーザー未登録の検知時に、通信相手から受信した当方センター確認コードと一致する通信ユーザーが複数存在する場合において、エラー原因をより正しく認識していただくために出力するログを変更しました。
    • 変更前:CZEN805 通信ユーザー情報が複数存在するため、ファイル転送を中止しました。
    • 変更後:CZEN430 通信ユーザー情報が未登録でした。
  2. クライアント証明書検証に関するACMS B2B/E2Xとの互換性改善
    全銀TCP/IP手順でSSL/TLS通信を使用した場合のクライアント証明書検証において以下の簡易検証項目に対応しました。
    プロパティでチェックの追加が可能です。
    • OU (comm.zen.client.cert.ou.[任意の文字列])
    • UID (comm.zen.client.cert.uid.[任意の文字列])
    • SERIAL NUMBER (comm.zen.client.cert.serialnumber.[任意の文字列])

[Web APIサーバー]

  1. XPathによるリクエストボディの解析に対応
    XPathを用いてXMLのリクエストボディの解析ができるようになりました。
    SOAPメッセージ等のネームスペースを含むXMLを扱うことができます。
  2. Web APIサーバーアカウントに並列実行数を追加
    通信ユーザーと論理ファイルに加えて、Web APIサーバーアカウント単位で並列数を制御できるようになりました。

[ebXML MS 3.0 (JEITA)]

  1. 送信するファイル名を指定する機能追加
    送信する添付ファイル毎のヘッダーにファイル名を指定できるようになりました。

[FTP]

  1. LIST/LONG LISTモードのサポート
    FTPクライアントでLIST/LONG LISTコマンドによるリストの受信が可能になりました。

[SFTP]

  1. LIST/LONG LISTモードのサポート
    SFTPクライアントでLIST/LONG LISTコマンドによるリストの受信が可能になりました。
  2. APPENDモードのサポート
    SFTPクライアントでAPPENDコマンドによるファイル転送(追記)が利用可能になりました。
  3. ルートディレクトリ配下でのファイル転送機能追加
    SFTPサーバーにおいて、ルートディレクトリ配下でのファイル転送が可能になりました。

[任意手順]

  1. メール通知機能を追加
    着信送信のデータ準備をメール通知するデータ通知機能に対応しました。
  2. 送信データ未登録時の処理方法の設定項目を追加
    着信送信において、タスク登録時に送信データの指定がなかった場合の動作が選択可能になりました。
    Loadコマンド(通信用API)の場合、デフォルトの挙動が変更になります。
    • 変更前:コマンドを正常終了して空データのタスクを作成する
    • 変更後:コマンドを異常終了する
  3. コマンド - Exportコマンドの対象を追加
    Exportコマンドに以下の対象を追加しました。通信ユーザー、論理ファイルの抽出条件に加え、任意手順固有項目であるユーザーパラメーター、ファイルパラメータ-での抽出条件指定が可能になります。
    [対象情報]
    • 任意手順通信ユーザー
    • 任意手順論理ファイル
  4. CommOptionalTaskUpdateコマンドで更新タスクが無い場合の実行結果に関する改善
    CommOptionalTaskUpdateコマンドで更新する通信タスクが存在しない場合のExitCodeを変更しました。
    これまでは更新失敗(Exitコード50)でしたが、更新タスクなし(Exitコード51)となり、Exitコードから更新タスクが存在するか判定が可能となります。

[フロー]

  1. コントロールジョブで障害が発生した移行フロータスクを再実行できるように改善
    移行ツールで移行したフローのコントロールジョブで障害が発生した場合には、当該フロータスクの再実行操作が行えず、フロー実行をやり直す必要がありましたが、再実行操作を可能にし、障害になっているコントロールジョブからフロー実行を再開できるように改善しました。
  2. Web APIリクエストの後続ジョブに入力データを連携できるようにする改善
    Web APIリクエストの後続ジョブに、入力データを連携できるようになりました。
    これにより、CSRFトークンを取得するリクエストを出した次のジョブに、フローをロードした際の入力データをそのまま連携できるようになります。

[グローバルマージポイント]

  1. 指定キーを使った締め処理の性能改善
    締め条件タイプに指定キーが含まれる値を指定したグローバルマージポイントの締め処理パフォーマンスを改善しました。

[ログ出力]

  1. ログ出力の1行出力時に、ログの内容に改行コードが含まれないように改善
    ログファイル出力、syslog出力、NTイベント出力の1行出力時に、ログの内容に改行コードが含まれないように改善しました。

[Web運用画面]

  1. 注釈の追加
    以下の定義に注釈を設定できるようになりました。
    • 通信ポートグループ
    • 通信ポート
    • BSC制御装置コントローラー
    • 着信リスナー
    • 発信ポイント
    • DTM
    • JAWS
    • JACS
    • アプリケーションポートグループ
    • アプリケーションポート
    • ファイル配布
  2. 画面遷移時やモニター画面での情報受信時に日時を表示する改善
    ログイン後のWeb運用画面のパスバー右端に、日時を表示する改善をしました。
    [更新タイミング]
    • 画面遷移時
    • モニター画面で情報を受信時(情報に変化がなくても更新される)
  3. 一覧に対する操作性改善
    一括アクションやページングアイコン等が配置されているアクションバーを、一覧下部にも配置して操作性を改善しました。
    [対象画面]
    • 各リソース一覧画面
    • 参照ダイアログ
    • タスクの個別出力情報ダイアログ
    • スケジュールの仮予定ダイアログ
  4. Web運用画面の表示項目の改善
    ユーザビリティ改善を目的として、Web運用画面に表示する項目の追加と、表示制御の変更を行いました。
    [対象画面]
    • 通信ログ詳細画面
      • 論理ファイル名
      • 送受信
    • JX手順クライアント論理ファイル詳細画面
      • ドキュメント形式とドキュメント種別の表示制御を廃止

[移行ツール]

  1. タスクID取得マクロの結果をACMS Apexフォーマットで取得できる機能を追加
    トランザクションIDを取得するACMSパラメータを移行する際、これまではACMS B2B/E2Xフォーマット(YYYYMMDDHHMMSSFFFNNN)でタスクIDを取得する組み込みマクロに移行していましたが、マクロで取得した値をコマンド引数に利用することを想定し、ACMS Apexフォーマット(YYYY-MM-DD HH:MM:SS.FFF.NNN Z)で取得する組み込みマクロでの移行も行えるように改善しました。
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