Release Notesリリースノート
ACMS Apex V1.3_p20 リリースノート情報 2019/08/30
トピックス
- RosettaNet2.0 - RosettaNet2.0機能の追加
RosettaNet2.0準拠のメッセージ交換機能をACMS Apexの通信機能としてサポートしました。
- apex.sh/batを最新バージョン置き換えの必要性
詳細については、■新機能 項番1および2を参照してください。
新機能
- RosettaNet2.0 - RosettaNet2.0機能の追加
RosettaNet実装フレームワークRNIF2.0で定めるメッセージ交換を行う機能をACMS Apexの通信機能としてサポートしました。
これによりRNIF2.0を利用する取引先とのメッセージ交換が可能になりました。
※ 拡張ロードコマンドを使用可能にするためには、apex.sh/batを最新バージョンに置き換える必要があります。
- コマンド - 証明書失効リスト更新コマンドの追加
証明書失効リストをコマンドから更新できるようになりました。
※ 本コマンドを使用可能にするためには、apex.sh/batを最新バージョンに置き換える必要があります。
- コマンド - Import/Export/Update/Deleteコマンドの対象を追加
Import/Export/Update/Deleteコマンドに以下の対象を追加しました。
[対象情報]
- 認証局の証明書グループ
- 認証局の証明書(Import,Deleteのみ)
- 証明書失効リスト(Import,Deleteのみ)
- 新たなOSをサポート
オルタネートノードの稼働環境として以下のOSが使用可能になりました。
- 新たなデータベースをサポート
以下のデータベースが使用可能になりました。
- Oracle Database 18c
- PostgreSQL 10
- PostgreSQL 11
- FUJITSU Software Enterprise Postgres 10
- FUJITSU Software Enterprise Postgres 11
※ PostgreSQL 11はLinux環境とWindows環境をサポートしました。
- 新たなJDKをサポート
以下のJDKが使用可能になりました。
- AdoptOpenJDK 8 OpenJ9(64ビット版のみサポート)
※ Linux、Windows環境
- FUJITSU Software Interstage Application Server V12 同梱JDK
機能改善
[通信共通]
- 送信ファイル無しに関するACMS B2B/ACMS E2Xとの互換性改善
論理ファイルの送信ファイル無し項目についてACMS B2B/ACMS E2Xとの互換性を考慮し、通信タスクは完了とするが、後続処理を起動しない設定値を追加しました。
対象プロトコルは以下の通りです。
- 全銀手順
- JCA手順
- FTPサーバー
- SFTPサーバー
- 受信ファイル無しに関するACMS B2B/ACMS E2Xとの互換性改善
論理ファイルの受信ファイル無し項目についてACMS B2B/ACMS E2Xとの互換性を考慮し、通信タスクは完了とするが、後続処理を起動しない設定値を追加しました。
対象プロトコルは以下の通りです。
- 全銀手順
- JCA手順
- JX手順クライアント
- ebXML MS 3.0 (JEITA)クライアント
- FTPクライアント
- SFTPクライアント
- BACREX手順
- WebAgent手順
- 任意手順
- SSL/TLS(HTTPS)サーバー証明書のCommonName検証機能を追加
SSL/TLSハンドシェーク時に受信したSSL/TLS(HTTPS)サーバー証明書のCommonNameの検証を行う機能を追加しました。対象プロトコルは以下の通りです。
- 全銀TCP/IP手順
- HTTP
- JX手順クライアント
- AS2
- ebXML MS 2.0
- ebXML MS 3.0 (JEITA)クライアント
- RosettaNet1.1
- RosettaNet2.0
- BACREX手順
- ECDSA証明書の利用をサポート
以下手順の送受信において、ECDSAで署名された証明書をデジタル署名/暗号化で利用可能になりました。対象プロトコルは以下の通りです。
- 受信メッセージの最大文字数チェックに関する改善
受信メッセージの項目について、通信タスクで保存可能な最大文字数を超過して
[着信リスナー]
- 着信リスナーで利用するPKI運用改善
着信リスナーでSSL/TLS(HTTPS)を利用する場合、以下の設定を反映するには着信リスナーの再起動が必要でしたが、再起動を行わずに反映できるよう改善しました。
- 着信リスナー(全銀TCP)
- SSL/TLSサーバーで使用するキーペア
- 認証局の証明書グループ
- 着信リスナー(HTTP)
- HTTPSサーバーで使用するキーペア
- 認証局の証明書グループ
- 着信リスナー(SMTP)
- SSL/TLSサーバーで使用するキーペア
- 認証局の証明書グループ
- SSL/TLS(HTTPS)に使用するキーペアの有効期限に関する改善
着信リスナーでSSL/TLS(HTTPS)を使用する場合に必要なキーペアの有効期限を、キーペアの有効期限に従う機能を追加しました。今までのバージョンでは着信リスナー設定で有効期限の指定が必要でしたが、本機能を利用する場合、指定は不要となります。対象のプロトコルは以下の通りです。
[全銀手順]
- 全銀BSC手順の伝送ブロック長の設定範囲をACMS E2X/B2Bと同じにしました
ACMS E2X/B2B互換として全銀BSC手順の伝送ブロック長の設定範囲を同じにしました。
[JX手順サーバー]
- 代表ユーザー利用時の認証の改善
JX手順サーバーにおいて代表ユーザーを利用したファイル転送を行う場合、以下のチェックは代表ユーザーの設定を用いて行っていますが、個別ユーザーの設定も利用できるよう改善しました。
- 接続を許可するIPアドレス
- HTTPサーバーのBasic認証
[ebXML MS 3.0(JEITA)]
- ユーザー名に指定可能な文字種の改善
ユーザー名に指定可能な文字種として半角記号を追加しました。
通信ユーザーの以下項目が対象です。
- ebXML MS 3.0 (JEITA) クライアント
- ebXML MS 3.0 (JEITA) サーバー
[アプリケーション]
- タスク情報のパラメーターへ1000文字超の値を記録できるように改善
利用者が任意の情報を使用するフロー、アプリケーション、グローバルマージポイントにおいて、以下のようなケースでパラメーター値に1000文字を超える値が適用された場合にも、それらの情報をタスク情報へ記録できるようにしました。
- 入力パラメーター
入力パラメーター定義に指定したパラメーターマクロの展開結果
- 出力パラメーター
[スケジューラー]
- スケジュール情報の予定時間を指定する方法の改善
スケジュール情報の予定時間に、繰り返し回数と繰り返し間隔を指定できるようにしました。
[指定可能な対象]
- 予約タイプの予定を実行する際に、0件データのタスクを登録できるように改善
予約タイプの予定を実行する際に、対象のタスクが1件も存在しなかった場合に限り0件データのタスクを登録できるようにしました。
[Web運用画面]
- CPAファイルアップロード時の解析処理を改善
より強固なセキュリティを目的として、アップロードしたCPAファイルの解析処理時に、初期状態では外部エンティティを参照しないように改善しました。
外部エンティティが必要な場合には、プロパティ「cpa.use-doctype」を用いることで以前と同じ動作に戻すことができます。
- オペレーターの状態による検索結果の改善
オペレーターの状態を認識しやすくすることを目的として、オペレーターの検索結果および状態表示内容を変更しました。
検索条件に指定した状態に合致するオペレーターのみが検索結果に含まれるようになります。
これに併せて、パスワード有効期限が切れているときに「利用可」と表示していましたが、「パスワードを変更する必要がある」に変わります。
[ZEDI連携機能]
- 業務情報のJX手順クライアント送信論理ファイル名およびJX手順クライアント受信論理ファイル名の警告表示
JX手順クライアント以外のプロトコルの論理ファイルを指定した場合、警告を表示するようにしました。
また、JX手順クライアント送信論理ファイル名に受信の論理ファイルを指定した場合や、JX手順クライアント受信論理ファイルに送信の論理ファイルを指定した場合、警告を表示するようにしました。
- ZEDI進捗状況で状態検索を行えるように改善
ZEDI進捗状況で第1シーケンストップフロータスクおよび第2シーケンスフロータスクの状態を用いて検索結果を絞り込めるようにしました。
- ZEDI連携オプションで使用するサーバー証明書が同梱されたキーストアの提供
ZEDI連携機能のクライアント証明書管理ツールにおいて、センターの証明書がインポート済みのキーストアを同梱するように改善しました。
これにより、事前作業としてセンターの証明書をインポートする必要がなくなります。
[移行ツール]
- アプリケーション、正常時送達通知先が共に指定されている受信ファイルの移行
ACMS B2B/ACMS E2Xの受信ファイル情報のアプリケーション情報にてアプリケーション、正常時送達通知先が共に指定されていた場合、これまではアプリケーションに指定されているフローを実行するように移行していましたが、アプリケーション、正常時送達通知先それぞれのフローを実行する形式で移行するようにしました。
- データベースに対するクエリタイマーに関する改善
移行ツールのプロパティに、内部で利用している一時データベースに対するクエリタイムアウト値を指定できるようにしました。
- 移行対象にスケジュール計画情報を追加
移行ツールでACMS B2B/ACMS E2Xのスケジュール計画情報を移行できるようにしました。
- ACMS B2B/ACMS E2Xの挙動を担保するプロパティ指定に関する改善
以下の定義を移行する際にACMS B2B/ACMS E2Xの挙動をデフォルトとするプロパティを指定するよう改善しました。
- BSC制御装置コントローラー
全銀着信時にプロトコル種別の自動判別を行うかを指定するcomm.zen.adopt.inbound.protocolにONを指定して移行します。
- JX手順サーバーの通信ユーザー
ドキュメント種別指定なし(2007 年度版運用)のGetDocument を受信した場合のリソースチェックタイミングを指定するcomm.jx.server.check.resource.timingにb2bを指定して移行します。