Release Notesリリースノート

AnyTran V5.4.0 リリースノート情報 2007/02/05

機能追加

  1. アシストファイル
    マスター情報など、EDIメッセージの変換処理を補完するデータファイルを入力ファイルとは別に読み込み、変換に利用することが可能になりました。アシストファイルとして、固定長及びCSV形式のマルチレイアウトファイルを読み込むことが可能です。
  2. 拡張データベース検索
    データベースから特定レコードに含まれる値を取得する際に、SELECT文を任意に記述することができる拡張データベース検索定義関数を追加しました。
  3. メモリ抑制グループ
    数万件のレコードもしくはグループが繰り返されている場合、変換実行に大量のメモリを必要としていましたが、メモリ消費量を抑制することが可能になりました。読込単位機能を使用できないケースに有効です。

    [参考] EDIFACTフォーマットの場合の一例
    2万5千回の繰り返しがある入力データを処理する際に、メモリ抑制グループを使用しない場合は150MByte必要であったメモリ量が、25MByteに抑えられました。
    [注1] メモリ抑制の効果は変換定義により変化します。
    [注2] メモリ抑制グループを設定した場合、3倍程度変換時間が大きくなります。(レコード検索関数の使用がない場合)
  4. 振り分けグループ
    繰り返されるデータ構造に対して、入力データ順序が任意である(EDIFACT など)場合に識別子項目と組み合わせて入力データを定義順に振り分けることが可能になりました。グループを定義した階層構造にも対応しています。
  5. データ構造の展開:AnyMapper
    繰り返されるデータ構造から繰り返しなしのフラットなデータ構造の作成が容易になりました。コピー&ペーストを利用せずにデータ構造の展開が可能です。
  6. 見出しレコード
    出力側のレコードに対して、そのレコードと同じ階層に定義されている他のレコード/レコードグループが出力されたときだけレコードの出力を行う、といった定義が可能になりました。

    [例]
    • [Group]
    • [レコードA] - 見出
    • [レコードB]
    • [レコードA]は、[レコードB]が出力された場合にのみ出力が行われます。
  7. レコードの出力制御
    出力側レコード配下の特定の項目の出力が空値であったときは、そのレコードの出力を抑制する、といった定義が可能になりました。

    [例]
    • [レコード]
    • [項目A] - 出力制御
    • [項目B]
    • [項目A]の出力が空値であった場合は、[項目B]の出力に関係なく[レコード]の出力が抑制されます。
  8. 計算用レコード
    レコードの出力を行わずに項目の計算内容の保存、統計結果の取得を行うことが可能になりました。
  9. if文による条件分岐のネスト
    プログラム言語で使用するif文に似た記述を行うことで、条件分岐をネストすることが可能になりました。
  10. 外部コマンド実行関数:Command
    変換時に外部コマンドを実行し、その戻り値を取得する関数を追加しました。外部コマンドから"標準出力"もしくは"標準エラー出力"に出力される文字列も取得可能です。
  11. 文字列のタイプチェック関数:CheckType
    文字列が指定したタイプ(半角英字/半角数字/半角仮名/半角空白)と一致するかどうかをチェックする関数を追加しました。
  12. 数値の丸め関数:Rounding
    数値の丸め演算を実行し、実数を返す関数を追加しました。
  13. 入力側XMLフォーマット:識別子タイプ
    PCDATA及び属性項目で識別子タイプを設定できるようになりました。
  14. ゾーン整数・ゾーン仮想実数:EBCDIC符号形式
    1バイトがASCII系の文字コードの場合、下記表現の符号形式を標準で処理することが可能になりました。

    +--------+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+
    |右端の値|  0 |  1 |  2 |  3 |  4 |  5 |  6 |  7 |  8 |  9 |
    +--------+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+
    |正(文字)|{   |A   |B   |C   |D   |E   |F   |G   |H   |I   |
    |(HEX)   |0x7B|0x41|0x42|0x43|0x44 0x45 0x46 0x47 0x48 0x49|
    +--------+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+
    |負(文字)|}   |J   |K   |L   |M   |N   |O   |P   |Q   |R   |
    |(HEX)   |0x7D|0x4A|0x4B|0x4C|0x4D|0x4E|0x4F|0x50|0x51|0x52|
    +--------+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+
    
  15. 外字定義拡張
    外字番号による登録可能数を2000文字から16000文字に拡張することが可能になりました。
  16. X.12フォーマット
    入出力のメッセージフォーマットとしてX.12を指定できるようになりました。
  17. EDIFACTフォーマット:複数UNAセグメント対応
    複数のUNAセグメントが存在する場合でも、区切り子を再セットし変換を行うことが可能になりました。

機能変更

  1. 読込単位:制限緩和
    読込単位の制限として、全てのレコードグループ/レコードを省略可にしなければならないという制限がありましたが、読込単位を行うレベルまでを省略可にすることで設定が可能になりました。
  2. レコードグループ/レコードの表示:AnyMapper
    メモリ抑制グループ、計算用レコード、見出しレコードなどの新たなデータ構造が追加されたことから、より分かりやすい表示へ変更しました。
  3. 変数:指定変数
    「KEEP1」?「KEEP30」の中から名称を選択していた変数に、任意の名称を設定することが可能になりました。
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