Release Notesリリースノート

ACMS E2X V3.5.0 リリースノート情報 2010/01/29

トピックス

  1. NACCSセンター国際連携システムとの連携を可能にするebXML MS(NACCS)を、ACMSの通信機能として新たにサポートしました。
  2. 新たに以下のデータベースをサポートしました。
    • DB2 Version 9.7
    • MySQL 5.1.37
    • Symfoware Server 10.0.0

新機能

  1. ebXML MS(NACCS) - NACCSとの連携をサポート
    ebXML MS(NACCS)をACMSの通信機能として新たに実装しました。これによりNACCSセンター国際連携システムとの連携が可能になりました。
  2. データベース - 新たなデータベースをサポート
    以下のデータベースが使用可能になりました。
    • DB2 Version 9.7
    • MySQL 5.1.37
    • Symfoware Server 10.0.0
  3. RosettaNet 1.1/2.0 - 新たなPIPをサポート
    下記のPIPが使用可能になりました。
    • 7B1(V01.00)
  4. ANY変換 - 文字コード変換の失敗を検出 : 文字コード変換
    文字コード変換に失敗した場合は、常に指定されたマスクコードに置き換え、処理を継続していましたが、エラーとして停止する選択が可能になりました。
  5. ANY変換 - 空要素の出力形式を拡張 : XMLフォーマット
    空要素の出力形式として新たに"全ての空要素を出力しない"を追加しました。
    新たな形式を選択することで、末端の要素だけではなく、省略可能な全ての空要素の出力を行わないことが可能になりました。
  6. ANY変換 - 1桁の日付時刻書式に対応 : 日付時刻書式
    日付および時刻を表すデータの前ゼロが省略されることを許容する書式を追加しました。新たな書式を使用することで、例のような前ゼロを省略したデータを処理することが可能となりました。
    [例]
     -----------------------------------
    | 意味          | 書式     | データ |
     -----------------------------------
    | 2009年12月1日 | yy/mm/dd | 9/12/1 |
     -----------------------------------
    | 1時2分3秒     | hh:mi:ss | 1:2:3  |
     -----------------------------------
    
  7. ANY変換 - データベース : 新たなデータベースをサポート
    下記のデータベースへの接続が可能になりました。
    • Symfoware Server V10
    • SQLServer 2008
    • SQLServer 2005 SP3
    • MySQL 5.1.37

機能改善

  1. 通信機能共通 - プロトコル表記の変更
    プロトコル表記を下記のように変更しました。
    • ebXML/MS(流通BMS) -> ebXML MS(流通BMS)
    • ebXML/MS 3.0(1WS) -> ebXML MS 3.0(JEITA)
    • ebXML/MS(ECALGA) -> ebXML MS(ECALGA)
    • 簡易メールEDI -> メールEDI
  2. 通信機能共通 - 同一ユーザ/ファイルの同時着信許可機能
    下記の通信機能において、同一ユーザ/ファイルの着信許可の判断を先行の通信が完了するまで一定時間同期をとる改善を行いました。
    • ebXML MS(流通BMS)
    • JX手順サーバ
    • EDIINT-AS2
    • ebXML MS 3.0(JEITA)
    • ebXML MS(ECALGA)
    • RosettaNet1.1
    • RosettaNet2.0
    • HTTP手順
    • FTPサーバ
    • 全銀TCP
    * 従来は即時に着信許可の判断を行う動作となります。
  3. 通信機能共通 - 同一ユーザ/ファイルの同時受信機能
    下記の通信機能において、メッセージ受信時に行われている着信許可の判断を同一ユーザ/ファイルの単位から、同一ユーザ/ファイル/メッセージIDの単位に変更しました。これによりメッセージIDの異なる同一ユーザ/ファイルの同時受信が可能になりました。
    • ebXML MS(流通BMS)
    • JX手順サーバ
    • EDIINT-AS2
    • ebXML MS 3.0(JEITA)
    * メッセージIDはメッセージ単位に付与されている一意の情報です。
  4. 通信機能共通 - 交換通番採番方法の改善
    下記の通信機能において、通番管理方法の統一を目的として送受信トランザクションに設定される交換通番採番方法の改善を行いました。
    • ebXML MS(流通BMS)
    • JX手順クライアント
    • JX手順サーバ
    • EDIINT-AS2
    • ebXML MS 3.0(JEITA)
    • RosettaNet1.1
    • RosettaNet2.0
    • BACREX手順
    交換通番採番方法を以下のように統一しました。
    (1) 発呼の場合
    • 発呼トランザクションを新規に作成後、初回の発呼時にのみ交換通番を採番
    (2) 着呼の場合
    • 着呼トランザクションを新規に作成する場合にのみ交換通番を採番
  5. 通信機能共通 - サーバからのコネクション切断によるHTTPレスポンスの受信
    下記の通信機能において、相互接続性の向上を目的としてサーバからのコネクション切断によるHTTPレスポンスボディの終了を認識できるように改善を行いました。
    • ebXML MS(流通BMS)
    • JXクライアント
    • EDIINT-AS2
    • BACREXクライアント
  6. 通信機能共通 - BouncyCastleのリビジョンアップ
    下記の通信機能で使用している暗号ライブラリBouncyCastleのリビジョンアップを行いました。
    • ebXML MS(流通BMS)
    • EDIINT-AS2
    • RosettaNet1.1
    • RosettaNet2.0
    本リビジョンアップにより署名検証時に複数の混在するmultipartデータを受け付けることが可能になります。
    また、外部ライブラリが以下に変更となります。
    • bcprov-jdk14-133.jar -> bcprov-jdk14-137.jar
    • bcmail-jdk14-133.jar -> bcmail-jdk14-137.jar
    * ACMSのバージョンアップ時にはCLASSPATHの変更が必要となります。
     詳細はUpgradeGuide [2.1.2.ACMSサーバの環境設定]を参照してください。
     設定に関する詳細はAdditionalGuide [2.2.2.事前設定]を参照してください。
  7. 通信機能共通 - 流通業界共通認証局証明書の同梱
    下記3社の流通業界共通認証局証明書を同梱しました。
    • GMO グローバルサイン株式会社
      • GlobalSign EDI(流通BMS)用電子証明書サービス ルート証明書
    • 日本ベリサイン株式会社
      • ベリサイン BMS証明書発行サービス ルート証明書
      • ベリサイン BMS証明書発行サービス 中間証明書
    • 株式会社インテック
      • EINS/PKI for EDI ルート証明書
      • EINS/PKI for EDI 中間証明書
    * 本証明書に関する詳細はAdditionalGuide [2.7.認証局の証明書]を参照してください。
  8. RosettaNet送信JOBステップ - SAP R/3連携(R/3 IDOC I/F)をサポート
    RosettaNet送信JOBステップにおいて、従来のロードJOBステップと同様に送信後の送達通知先アプリケーションによるR/3送達確認JOBステップとの連携が可能になりました。
  9. RosettaNet1.1/2.0 - 送達通知トランザクション作成タイミングの改善
    送達通知の柔軟度向上を目的として、正常時送達通知および異常時送達通知の作成タイミングを、従来のメッセージ送受信単位からシグナル送受信の結果を含めた単位に変更を可能とする改善を行いました。
    新しい送達通知機能では、設定内容により以下の3通りのタイミングで送達通知のトランザクションを作成します。
    (1)1アクションのトランザクションの場合
    • アクション送信時の送達通知はシグナルを受信した後に作成
    • アクション受信時の送達通知はシグナルを送信した後に作成
    (2)2アクション要求アクションのトランザクションの場合
    • 要求アクション送信時の送達通知は応答アクションを受信した後に作成
    • 要求アクション受信時の送達通知はシグナルを送信した後に作成
    (3)2アクション応答アクションのトランザクションの場合
    • 応答アクション送信時の送達通知はシグナルを受信した後に作成
    • 応答アクション受信時の送達通知はシグナルを送信した後に作成
    新しい送達通知機能を使用する場合、acms.propertiesの以下のエントリを設定してください。
    • cps.rn_service_notification=NEW
    * エントリが未設定の場合は、従来通りのタイミングで送達通知を作成します。
     本設定に関する詳細はOperationGuide [1.2.プロパティ情報]を参照してください。
  10. JCA手順 - ファイル成立タイミングの改善
    acms.propertiesに以下のJCA手順ファイル成立オプションの設定を追加しました。
    • cps.custom.jca_file_commit=ON
    本オプションを適用した場合、以下のタイミングでのファイル成立となります。
    • 発呼送信:終了確認電文受信後のACK送信後/EOT受信前
    • 発呼受信:終了電文受信後のACK送信後/EOT受信前
    • 着呼送信:終了電文送信後のACK受信/EOT送信前
    * エントリが未設定の場合は、EOT送受信後のファイル成立となります。
  11. FTPサーバ - ログ出力の改善
    データコネクションの接続障害を検知した際に、稼働記録へ警告ログが出力されるように改善を行いました。
  12. FTPサーバ - ポートスキャンログ抑制機能の改善
    ポートスキャンログ抑制機能を使用時に、FTP回線に対してポートスキャンが行われた場合の通信記録および回線トレース出力を抑制するように改善を行いました。
  13. ebXML MS 3.0(JEITA) - 送受信トランザクション情報検索処理の性能改善
    着呼における通信処理時間の短縮を目的として、送受信トランザクション情報検索処理の性能改善を行いました。
  14. ebXML MS 3.0(JEITA) - 送信ファイル名サイズの拡張
    送信メッセージ内に記載される本文ファイル名の最大長を、128バイトから255バイトに拡張しました。
  15. JOBステップ - JOBステップの名称変更
    ebXML MS(NACCS)のサポートに伴い、JOBステップ表記を下記のように変更しました。
    • 流通BMSビジネスシグナル送信 -> ebXMLビジネスシグナル送信
  16. 運用機能 - Windows64ビット環境でイベントログ出力をサポート
    Windows64ビット(x64環境)でイベントログの出力を行うことが可能になりました。
    * 本機能に関する詳細はAdditionalGuide [3.1.2.Windowsイベントログ出力設定]を参照してください。
  17. JOB定義アプレット - JREのリビジョンアップ
    JOB定義アプレット初回起動時に自動インストールされるJREのバージョンを、Windows 7に対応している「JRE 6 Update 16」に変更しました。
  18. deTradeII - JREのリビジョンアップ
    送受信アプレットを起動する際に必要となるJREが未インストールの場合に、インストールを促すJREのダウンロードサイトのURLを、Windows 7に対応している「JRE 6 Update 16」に変更しました。
  19. ANY変換 - 外部コマンド実行の検出 : Command関数 / CommandArray関数
    Command関数もしくはCommandArray関数を利用した外部コマンドの実行を検出し、外部コマンドの実行を行わずにエラーで停止することが可能になりました。
    検出を行う場合は、変数AnyTran_COMMAND_DETECTION = ONをプロパティファイルに設定する必要があります。
最新情報はこちら
一覧に戻る