Case Study導入事例

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商社・卸RACCOONPDF

めざしたのは4通販サイトへのデータ提供の自動化
RACCOON導入で情報の精度・スピードが一気に向上

  • 課題
    通販サイト大手への商品情報提供で負荷がかかっていたデータ変換・加工
    1日1回更新が限度であるため商品情報提供の精度・スピードに課題
  • 評価
    RACCOON導入で2万データを2分で自動処理、更新回数増加でレビュー評価向上
    担当者がプレッシャーから解放され、本来業務であるコンテンツ拡充に専念

4つの通販サイトへの商品情報提供で、直面していた大きな課題

通販サイトの存在感が増している。 個人のみならず法人も、物理的距離や店舗の品揃え、購入時間といった制約から解放され、ニッチな商品まで探し出し、気軽に入手できる時代になった。

そうした中、もの造りに携わる人々にとって強力な調達元となっているのが「FA Ubon」である。これは「もの造りサポーティングカンパニー」を掲げる電気・制御機器商社 スズデン株式会社が、2008年から運営するネット通販サイトだ。 FA機器・電設資材・電子機器・情報通信機器といった商品を豊富に品揃えし、その販売点数は約26万点に上る。 商社である同社がこのサイトを開設した背景には、創業者の「望まれる商品を望まれる単位で届けたい」という強い思いがあるという。

同社では、販売チャネルの拡大を目的として、標準在庫品約2万点を対象に通販サイト大手3社、Yahoo!ショッピング、楽天市場、Amazonへ2009年から順次出店、2015年には計4通販サイト体制が整った。

しかし、ここで問題が浮上する。それは各通販サイトへの商品情報提供だった。毎日、同社での入荷締め時間17時になると、AS400ベースの基幹システム「SLIMS」の商品マスター情報が更新される。サイト運営を担う同社FAユーボン営業所では、そのうち標準在庫品データをダウンロードし、Excel上で各サイトに合わせ商品コードなどのデータ変換を行い、ファイルを各サイトへ送り込む。この業務が専任担当者でもたっぷり2時間を要した。在庫、価格は通販サイトを利用するお客様にとって重要な情報であり、現場はいつも緊張感があった。

さらに、人手であるがために、この業務は1日1回が限度だった。もし1日に複数回行えれば、各通販サイトへより精度の高いデータを提供できる。こうしたことから同社では、自動化をキーワードに解決策を探ることになった。

データ変換・加工プラットフォーム「RACCOON」で業務を自動化

ここでシステムインテグレータ 日立ソリューションズ・クリエイトから紹介されたのが、DALのRACCOONの存在だった。RACCOONは、DB、CSV、XML、Excelなど多彩なフォーマット間のデータ変換・加工を得意とするデータ ハンドリング プラットフォームで、まさに作業の自動化要件にかなう製品だった。同社では、実際にどこまで自動化可能か、それが実用に堪えるスピードで変換・加工が可能かを探るため、サンプルデータを用いてテストを行った。その結果、AS400からのデータダウンロードから各サイトへのファイル送信作業まで、20万データを20分で終えることが判明した。RACCOONの採用が決定した瞬間だ。スズデン株式会社 業務システムセンター センター長 矢口 誠氏は次のように 語る。

「テストを20万データで行ったのは、将来的にはFA Ubonの全製品を展開する可能性もあるからです。決め手となったのは、RACCOONがAS400上のDB2に直接アクセスできたことでした。付加的な仕組みを構築することなく、データ変換・加工を完了できるというのは大きなポイントでした。また今回の採用は、当社が長年ACMSを活用した実績からDAL製品を信頼できたという点もプラス材料になりました」

また日立ソリューションズ・クリエイト 細山隆氏は次のように補足する。

「RACCOONのデータ変換・加工は、入出力データが複数扱え、ソート、JOIN、グループ化などの特殊処理に対応できます。そのため、スズデン様のように、データを抽出、ダウンロードして4つの通販サイト向けにデータを変換・加工するというニーズには最適でした」

2万データを2分で処理更新回数増加で高まったレビュー評価

導入の詳細設計を決定したのは2016年1月だった。スズデンではプライベートクラウド活用を積極的に進めており、RACCOONもこの環境で構築することを決定。データ変換・加工スピードのさらなる最適化をめざして、CPU、メモリなどのサイジングを詰めていったという。そして同3月には仮運用を開始した。現在では、従来の商品情報提供業務をRACCOONがすべて担っている。そして特筆すべきは、その実行回数が1日4回に増えたことだ。毎日8時30分、11時30分、17時30分、24時に商品情報の更新を行っている。それも開始から完了まで2万データでわずか2分だ。

実感している導入効果について、スズデン株式会社 FAユーボン営業所 所長 鹿久保勉氏は次のように語る。

「商品情報提供という業務が完全に消えてなくなりました。時間はないのに、間違えられないというプレッシャーの大きい仕事でしたが、もう人間がこれに関して何も行わなくてよくなったので、その解放感は言葉では表せないほどです。
また1日4回更新できるようになったため、当初の構想どおり情報の精度が高まりました。これにより、たとえば在庫情報にずれがなくなり、注文いただいたものをお約束どおり届けられるようになりました。
もう元に戻りたくありません。標準在庫品4サイト分で8万データ、人間の目では確認できる量ではありません」

商品情報提供の自動化は、そのまま各サイトでのレビュー評価向上に直結した。“迅速な対応ありがとうございます”というサイトユーザーからのコメントが、何よりの励みになっているという。

また、商品情報提供業務がなくなったことで、担当者は商品の見せ方や説明文などといったコンテンツそのものの拡充に時間を割くことが可能になった。

今後、同社ではRACCOONの双方向活用が予定されている。サイトから送られてきた受注データを取り込み、トランザクションとして各サイトに返すという試みだ。素案だけでも今期中に固めたい、と鹿久保氏は意欲を燃やす。「望まれる商品を望まれる単位で」という同社の思いは、常にもの造りユーザーのために向けられている。

スズデン株式会社システム概略
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