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開発品質・期間を圧倒的に改善し機敏なシステム連携を実現 データ ハンドリング プラットフォーム

RACCOON V2.6.0 リリースノート情報 2023/11/30

トピックス

  1. メモリ抑制機能の処理速度を改善 - メモリ抑制
    メモリ使用量を低減するメモリ抑制機能の内部ロジックを改善し、一時ファイルに書き込むファイルサイズを縮小しました。
    この対応により、メモリ抑制が稼働しているフォーマット変換では、一時ファイルに対するファイルI/Oの処理時間が減り、変換時間の短縮が期待できます。
  2. 特殊処理ジョインに結合アルゴリズム「マージ結合」を追加 - 特殊処理ジョイン
    特殊処理ジョインの新たな結合アルゴリズムとして「マージ結合」を追加しました。
    以前の結合アルゴリズムは「ハッシュ結合」固定となっており、高速である一方で、マスター側の対象データの件数に比例してメモリ使用量が増える、という短所がありました。
    今回追加した「マージ結合」は、トランザクション側・マスター側の対象データがともに、結合条件の値でソート済みとなっている前提を必要としますが、「ハッシュ結合」と比べてメモリ使用量を抑制することができます。
    以下の結合アルゴリズムが選択できるようになりました。
    • ハッシュ結合
    • マージ結合(昇順データ)
    • マージ結合(降順データ)
    この対応に伴い、変換レポートの出力内容に、特殊処理ジョインの結合アルゴリズムの種類を追加しています。
  3. 処理全体に作用するメッセージ設定に外部データ型の設定項目を追加 - メッセージ設定
    [メッセージ設定]-[外部データ型]の配下に含まれる各データ型の設定として、データ型固有の設定項目を追加しました。
    この対応により、項目ごとに定義していた数値書式や日付書式を共通の設定として定義できるようになりました。また、項目の設定では、共通の設定を利用するか個別の設定を行うかの選択ができるようになっています。

新機能

  1. 新たなプラットフォームのサポート
    以下のインスタンスが使用可能になりました。
    • ARMベースのAWS Graviton EC2インスタンス
  2. 新たなJava VMをサポート - Transfer Engine動作環境
    以下の環境が使用可能になりました。
    • Java 8
    • Fujitsu Software Interstage Application Server V13 同梱JDK
  3. 新たなOSをサポート - Transfer Engine動作環境
    以下の環境が使用可能になりました。
    • Red Hat Enterprise Linux 9
  4. 新たなデータベースをサポート - データベースフォーマット/データベース検索
    以下のデータベースへの接続が可能になりました。
    • PostgreSQL 15
    • EDB 15
      [注] PostgreSQL(Open source database supported by EDB)のみサポートします
    • Microsoft SQL Server 2022
  5. 文字列型オブジェクト関数の追加 - 標準関数
    文字列型オブジェクト関数に、文字列長を文字数ではなく、半角文字を「1」、全角文字を「2」としてカウントする関数を追加しました。
    追加した関数は以下となります。
    • searchB:文字列を左から検索して一致した位置を取得する
    • verifyB:文字列を左から検索して不一致の文字の位置を取得する
  6. データベース抽出/格納処理のストアドプロシージャの呼び出し機能で、新たなデータベースをサポート - データベースフォーマット
    以下のデータベースの利用が可能になりました。
    • PostgreSQL
  7. ファイルの終端を表すデータを検出する機能の追加 - 抽出処理
    ファイルの終端を表す0x1Aおよび改行を検出し、抽出データの対象とせず読み飛ばす機能を追加しました。
    本機能を有効にする場合は、システムプロパティもしくは実行時プロパティでタグ(detectEndOfFile)を設定してください。
    以下のフォーマットが対象です。
    • 指定区切り子
    • 固定バイト長
    • 固定文字長
    • XML
    • EDIFACT
    • X12
    • JSON
  8. 処理全体に作用するメッセージ設定に外部データ型の設定項目を追加 - メッセージ設定
    [メッセージ設定]-[外部データ型]の配下に含まれる各データ型の設定として、データ型固有の設定項目を追加しました。
    この対応により、項目ごとに定義していた数値書式や日付書式を、共通の設定として定義できるようになりました。また、項目の設定では、共通の設定を利用するか個別の設定を行うかの選択ができるようになっています。

機能改善

  1. メモリ抑制機能の処理速度を改善 - メモリ抑制
    メモリ使用量を低減するメモリ抑制機能の内部ロジックを改善し、一時ファイルに書き込むファイルサイズを縮小しました。
    この対応により、メモリ抑制が稼働しているフォーマット変換では、一時ファイルに対するファイルI/Oの処理時間が減り、変換時間の短縮が期待できます。
  2. 特殊処理ジョインに結合アルゴリズム「マージ結合」を追加 - 特殊処理ジョイン
    特殊処理ジョインの新たな結合アルゴリズムとして「マージ結合」を追加しました。
    以前の結合アルゴリズムは「ハッシュ結合」固定となっており、高速である一方で、マスター側の対象データの件数に比例してメモリ使用量が増える、という短所がありました。
    今回追加した「マージ結合」は、トランザクション側・マスター側の対象データがともに、結合条件の値でソート済みとなっている前提を必要としますが、「ハッシュ結合」と比べてメモリ使用量を抑制することができます。
    以下の結合アルゴリズムが選択できるようになりました。
    • ハッシュ結合
    • マージ結合(昇順データ)
    • マージ結合(降順データ)
    この対応に伴い、変換レポートファイルの出力内容に、特殊処理ジョインの結合アルゴリズムの種類を追加しています。
  3. 特殊処理グルーピングのメモリ抑制の対象ノードを拡張 - メモリ抑制
    特殊処理グルーピングの[サプライヤー]構造に含まれる「Grouping」ノードを、下記設定の場合に限り、メモリ抑制の対象としました。
    [メモリ抑制の対象となる特殊処理グルーピングの設定]
    • [グルーピング方法]に「キーを指定 - 出現順序で連続して同じ」を指定
    [注]
    以前は、[グルーピング方法]の設定値にかかわらず、特殊処理グルーピングの[サプライヤー]構造に含まれる「Grouping」ノードは、常にメモリ抑制の対象外でした。
  4. 変換レポート内に出力するメモリ抑制の実行時情報として、サプライヤー統計カウンタの情報を追加 - 変換レポート
    変換レポート内に出力するメモリ抑制の実行時情報として、サプライヤー統計カウンタの情報を追加しました。
    メモリ抑制機能を有効にした場合、サプライヤー統計カウンタの結果データを特殊処理と同様にメモリ抑制の対象としているため、特殊処理の一種として追加しています。
  5. Unicode 15.0.0に準拠 - 文字コード変換
    文字コード変換において、内部コードとして採用しているUnicodeのバージョンを15.0.0に準拠しました。
    IVSの基底文字、および結合文字の基底文字となりえる文字を、Unicode 15.0.0の基準で判定できるようになりました。
  6. 外字登録数の制限を解除 - 文字コード部品
    16,000文字を超える外字の登録が可能となりました。
  7. 文字列型オブジェクト関数の処理速度の改善 - 標準関数
    文字列型オブジェクト関数の内部ロジックを改善しました。
    次の文字列型オブジェクト関数について、特に長い文字列を扱うときに、処理時間の短縮が期待できます。
    • lastIndexOf
    • leftB
    • lengthB
    • middleB
    • rightB
    • trim
    • trimLeft
    • trimRight
    • verify
  8. データベース格納処理の処理速度の改善 - データベースフォーマット
    データベース格納処理のテーブル情報(グループノード情報)で、[実行時例外をキャッチ]を有効とし、キャッチする例外の[振る舞い]に「除外」を設定している場合の処理速度を改善しました。
  9. 文字列マップ型のグローバル変数および格納処理変数の生成速度の改善 - グローバル変数/格納処理変数
    文字列マップ型のグローバル変数および格納処理変数を生成する際の処理速度を改善しました。
    この対応に併せて、初期値を設定する際の書式の仕様を以下のように変更しました。
    • グローバル変数および格納処理変数での初期値の設定
      • 文字列マップ型の場合
        • 要素のキーおよび値はダブルクォートで囲まなくても良い
      • 文字列マップ型以外のマップ型の場合
        • 要素のキーはダブルクォートで囲まなくても良い
    • 変数ファイルでの初期値の設定
      • 文字列マップ型の場合
        • 要素のキーおよび値はダブルクォートで囲まなくても良い
      • 文字列マップ型以外のマップ型の場合
        • (変数ファイルは利用できません)
  10. 指定区切り子フォーマットのレコード区切り子として「区切り子なし」を選択肢に追加 - 指定区切り子フォーマット
    指定区切り子フォーマットのレコード区切り子として「区切り子なし」を選択肢に追加しました。
    レコード長を表すLLが付加された可変長フォーマットであれば、レコード区切り子がないレイアウトの場合も、LL処理と組み合わせることで抽出処理および格納処理が可能となりました。
  11. 指定区切り子フォーマットのパディング処理の初期値を変更 - 指定区切り子フォーマット
    指定区切り子フォーマットの抽出処理および格納処理のすべての外部データ型において、[メッセージ設定]-[外部データ型]-[データ操作]-[パディングの判定]-[パディング処理を有効]の初期値を有効から無効に変更しました。
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